第1章:平穏にさよなら
閑話1「とある休日」
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ってきた。
「お待たせしました。ミートスパゲッティとアイスティーです。」
「あの....優輝君...なの?」
全くいつもの優輝と違う店員に、恐る恐る司は聞いた。
「.....ばれた?」
「.......。」
いつもの声...ではないが、いつものような雰囲気に戻って店員...優輝はそう返した。
「どうして、女装なんか....。」
「えっと実は―――」
〜一時間前〜
「ここが...翠屋?」
「うん。士郎さんがマスターをしている店だよ。」
優輝は緋雪と共に椿と葵を引き連れ、翠屋に案内していた。
「いらっしゃいませ....っと、優輝君達か。」
「こんにちは、士郎さん。」
「椿さんと葵さんはこの店は初めてだね。」
珍しくさん付けで椿と葵を呼ぶ士郎。
「呼び捨てでいいわ。」
「見た目年下なのに敬称は違和感あるよね。」
「そうかい?だったらそうさせてもらうよ。」
士郎は相手が年上且つ神様だという事もあり、敬称を付けていたようだ。
「じゃ、席に案内するよ。」
「はい。」
優輝たちは士郎に案内され、席に座る。
「注文は決まってたりするかい?」
「いえ、椿と葵が...。」
「じゃあ、決まったら呼ぶようにね。」
そう言って士郎は店の奥へと去っていく。
しばらくして、優輝たちは料理を注文した。
そして、食べ終わった後...。
「....うん。ちょうどだね。...どうしたんだい?」
「あ、いえ、ちょっと...。」
お金を払い、しかし何か悩んでいる優輝に士郎は声をかける。
「...この前のお弁当のお礼として、何かしようかと思って...。」
「なるほど...。なら、店を手伝ってみないかい?」
「えっ...?」
士郎は優輝にそんな提案をする。
「...自分で言うのもなんですけど、小学生を働かせるのは...。」
「まぁ、そうなんだけどね...。優輝君の意見を優先するよ。僕にとっての、恩を返す一つの手段だと捉えてくれればいい。」
そう言われて優輝は考え込む。つまりは自分の意志次第なのだ。
....労働基準法とかは置いておいて。
「....じゃあ、やらせてもらいます。」
「そうかい。じゃあ、桃子に話を通してくるよ。しばらくしたら呼ばれると思うし、桃子の指示に従ってね。」
「わかりました。」
士郎にも仕事があるため、すぐさま仕事に戻る。
「(バイト...いや、本当にお手伝いだと考えればいいか。)」
そんな事を考えながらさっきの席に戻り
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