レアモンスター
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「きゃぁっ!!」
「危ないッ!!」
俺は女性の前に立ち塞がり、叫ぶ。
「ナイトガード発動!」
俺の体に淡く光が灯り、ナイトガードが発動された。
オークの渾身の一撃は俺を深々と斬り裂き、俺は吹き飛ばされた。
地面に叩き付けられた俺は左上のHPゾーンを見ながら安堵した。
俺のHPは残り200…。
つまり600喰らった訳だが、あの時もしもナイトガードを使っていなかったら
800ダメージ…。つまりHP全損だった訳だ。
「ナイトガードのお陰で助かったぜ…」
ナイトガードの効果は一度の攻撃を受けると解除されるが
それでもこの効果は本当に助かる。
「大丈夫ですか!?」
そう心配そうに声を掛けた女性は、もう恐怖は解けていた。
「ああ、平気だ…それよりあいつをどうやって倒すかだな…」
俺はふと思ったことを口に出す。
「なあ、さっき相手の動きが遅くなる呪文使ったよな?」
「はい、そうです」
「なら味方の動きが速くなる呪文はないのか?」
「あ、ありますけど…、効果は3秒間ですよ?」
俺は女性に向けて、親指を立てた手を向ける。
「十分だ!タイミングは俺が指示する、指示があったら発動させてくれ!!」
俺はそう言い残すと、オークに向かい挑発する。
「ほら来いよ…、その醜いツラ叩き斬ってやるよ!」
俺は距離を取りオークの攻撃を避けつつ、確実に攻撃を当てていく。
「喰らえッ!」
俺の斬り上げがモロに直撃したオークは大きく体勢を崩した。
「今だッ!」
「はいッ!」
女性は唱えていた詠唱を終えると、俺に向かい呪文を唱える。
「仲間に高速の時の流れをッ!クイック!!」
女性が唱えたクイックが俺に掛かり、俺は体感したことのない
身体の軽さを感じた。
足を踏み出すと、自分の身体がまるで自分の身体ではないと疑う程
高速の動きが生み出される。
「らあァァァァァッ!!」
クイックの効果で約2倍動きが加速している俺はハイスピードで剣を振るう。
オークのHPが残り300を切ると、俺は剣に力を込め
ジョブスキルを繰り出す。
「終わりだァッ!クロスエイジッ!」
俺が放ったクロスエイジは最初から習得していたもので
右からの斬り下ろしから、続けて左からの斬り下ろしを放つ2連撃の技だ。
俺の渾身の2連撃を受けたオークはプギイャァァァァッ!と断末魔を上げると
硬直しそのまま青いポリゴンへと姿を変え、爆散した。
直後俺の視界に大量のジョブポイントが加算される。
今回の戦いで俺のナイトの熟練度は3まで上昇し、HPは1200になった。
さらに俺の視界に新たな画面が広がる。
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