レアモンスター
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は片手斧で払い、反撃を試みた。
しかし俺も黙ってやられる気はない。
俺は強引に剣を斬り上げると、オークの片手斧とのぶつかり合いになった。
「ぐっ…!しまった!」
しかし剣と片手斧、相性が悪かったのか俺が力負けをして
体勢を崩してしまった。
「プギャアァァァァッ!!」
ここぞとばかりにオークは俺に片手斧を振り下ろした。
グシャ!と鈍い音が響き、不快な感覚が俺を襲う。
「がァッ…!」
俺が自分の左上に表示されるHPを確認するとHPが250削られた。
HPは1050から250ダメージを受け、俺のHPは800まで削られる。
「…ッ!流石レアモンスター…、手応え半端ないな…!」
俺が立ち上がると、後ろから声が聞こえた。
「あの…私も戦います!」
その声の主は、先程の女性…。
武器は杖に見える。多分ジョブは【ウィザード】だろう。
属性攻撃と味方を援護出来る万能型だ。
しかしウィザードの弱点はHPの低さだ。
この女性のHPは半分ぐらいまで削られている。
ウィザードのHPは熟練度が上がっていないと700という低さだ。
この女性もオークの攻撃力を知らずに挑んだ結果、
痛い一発を喰らいHPを半分程削られたんだろう。
「それは助かるけど…、大丈夫か?」
「はい、精一杯援護します!」
「そうか…援護は頼んだ!」
「はいッ!」
俺は再度、オークに向かい剣を振るう。
俺の後ろ側では、女性が詠唱を開始した。
「フッ…!」
俺がオークに上段斬りで斬りかかると、オークは盾でノーマルソードを止めた。
右手の片手斧でオークが俺に斬り掛かる。
まずい!と俺が構えると、後ろから呪文が唱えられた。
「敵の時の流れを遅くして!スロウ!!」
女性の呪文が唱えられると、オークの動きが途端に遅くなり
俺は悠々を攻撃を躱し、反撃の薙ぎ払いをお見舞いする。
このスロウの効果は3秒間らしく、オークは元のスピードに戻った。
「ナイス援護!助かったぜ!」
「お役に立てて良かったです!」
今の薙ぎ払いでオークのHPは300削れて残りHPは900だ。
オークは俺に睨みつけたかと思うと、ターゲットを女性に移した。
「おいキミ!危ない下がってろ!」
俺が女性にそう叫ぶが、女性は動かない。
「おい!何やってんだ!早く下がれ!」
すると女性は呟く。
「あ、足が動かないんです…」
「な、何だって!?」
俺が女性に顔を向けると、女性は恐怖という状態異常にかかっていた。
「恐怖だって…!?」
俺たちがそんなことで揉めているうちに、オークは力を蓄えていた。
「プッギヤアァァァァァァッ!!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ