ハイスクールD×D×D
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も。書類とかが入ってるんでしょう」
母さんから渡されたアタッシュケースの表面に入っているマークを見て息が詰まる。シグナルバイクの後輪部分にも掘られているRをエンブレムにしたようなそのマーク。ひったくるようにそれを受け取って自室に飛び込んで鍵をかける。恐る恐るアタッシュケースを開けると、そこにはベルトと説明書のような冊子にバイクの書類、それとメッセージカードが一枚入っていた。
「『この力が正しく使われることを祈る。ひとっ走り付き合えるか?』間違いない。あの人からだ!!」
自室から飛び出して庭に置かれているバイクを見れば、それはあの人が乗っていたこともある白いバイクだった。それとヘルメットとゴーグルとグローブまで付いている。
「そんなに慌てちゃって、よっぽど嬉しかったみたいね」
母さんが後ろで何か言っているみたいだったがその声も聞こえていなかった。それ位、嬉しいことだった。あの人に認められたみたいで。自室に戻ってバイクの書類を確認する。名義がオレ宛になっているってことは完全にオレの物ってことだ。名前はライドマッハー?
冊子の方はベルトの説明と使い方、そして使用した姿と説明、ライドマッハーに搭載されている武器の扱い方が書かれていた。読み込んでいてふと気がつく。オレだけに届いているのか?慌てて携帯を取り出して元士郎に連絡を入れる。
『イッセーか!?まさかお前の方にも』
「届いてる!!ということはそっちにも?」
『ああ、会長にはベルトと車が。それもあの時の赤い車の色違いでシフトカーと同じ黒色だ。ベルトは同じで、マッハドライバー炎だ。でも会長が変身する姿、あの人のプロトタイプみたいでプロトドライブって名前みたいだ。ああ、オレはチェイサー。お前は?』
「オレはマッハだ。バイクはライドマッハー」
『ってことはお前のが基本なのか?マッハドライバー炎って名前だし。オレはバイクでライドチェイサーだな。会長はプロトトライドロン改。あの人が乗ってるトライドロンの試作機を会長に譲るために改良したものみたいだ。それにしてもこれであの堕天使に対抗できそうだな』
その言葉に少し詰まってしまう。この力で誰かを傷つけてもいいのかと?ロイミュードから人間を守るために戦っていた。どうすることもできない人たちを救うために。だが、悪魔の上位者なら重加速空間でも戦うことができる。なんとかする手段はそこに存在する。果たして、オレはいざという時にこの力を振るうことができるのだろうか。
「イッセー、何処に行くつもり」
「アーシアを助けに」
「駄目よ、許可できないわ」
「許可なら他から降りてます。重加速への対抗手段がないなら許可できないって言われているなら、オレにはその対抗手段がある」
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