表から見た聖杯戦争
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への燃料でしかない英霊だが、国家から見てこれほど魅力的は兵器は見つからない。
特に発展途上国にとって。
魔力を持つ素質が有る人間が召喚して、戦場に投入できれば従来の戦争が変わりかねない可能性を秘めていたのである。
情報は必ず漏れる。
こと、国家がその存亡に絡むような秘事は必然的に国家諜報機関が探らない訳がない。
協会と教会はそれを神秘の秘蔵を盾に隠そうとしていたが、世紀末に花開いた高度情報社会が神秘を科学の名のもとに暴き立てようとしていたのである。
だから、このような会合が開かれる。
いずれ、神秘は科学の前に屈服する日は近い。
若宮分析官の言葉に、柏原元三佐が発言を求める。
「冬木市の新都に我々はダミー会社と事務所を用意し、既に中隊規模でその周囲を警備しています。
何かあった時には、この会合の要請を受けて警備をする予定です」
「俺の仕事は新都署内での情報収集だ。
この手の儀式を行う魔術師は人を燃料程度にしか考えていないのが困る。
できるだけ、その手の事件を防ぎたい」
咲村警部の言葉は他者と違って重みがある。
それだけ、冬木の殺人事件や行方不明事件には魔術師が絡んでいるという事なのだろう。
「皆様の自己紹介も終わりましたので、とりあえずの方針を伝えたいと思います。
お手元の資料を御覧ください」
会議は物事を決める場では無い。
物事は既に会議が始まる前に決まっている。
だからこそ、このような会議は日本ではセレモニーになる。
資料にはCIA提供の中東過激派の写真と、内調提供の極東某国の政治工作員の写真が並んでいた。
「我々は基本的には聖杯戦争には関与しません。
できる力もないですし。
聖杯戦争そのものは協会や教会に任せるしかないのが実情です。
我々の目的は、この聖杯戦争に介入しようとする他国情報機関および、過激派テロ組織の排除となります」
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