暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D〜黒衣の神皇帝〜 再編集版
補習授業のヒーローズ
匙とヴリトラとの会話×黒鐵神殿へのお導き
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元のフロアに戻ろうとした時に、廊下で見知った人物が前を通りかかったので僕は歩を止めて声を掛けた。

「・・・・匙君」

匙君だった。僕が話しかけるとあちらも手を挙げてたけど、彼の影からヴリトラが意識体として出ていた。

「よ、木場」

「どうしてここに?」

僕がそう尋ねると息を吐きながら言う。

「ま、会長がちょいとリアス先輩の様子を見に来たって所かな。本来ならヴァーリ達黒神と一緒に行っていたと思っていたが、ソーナ会長はシトリー眷属と共に冥界に来た訳なのさ。会長はアイツの婚約者でもあるけど、黒神からの命によりここに来たと言う訳。俺は会長の付き添いで来たが、表ですれ違い様にフェニックスのヒト達にも会ってきたのよ」

『我も心配はしているが、分身と共に来たがその顔を見るや心配はなさそうに見える』

「そっか、ありがとう・・・・ここには黒神のメンバーがいるからか、僕以外のメンバーをサポートしてくれているから少し余裕があるのさ」

会長も部長の様子を見に来てくれたんだね、本来なら悲しいはずだけどシーグヴァイラさんとソーナさんも各眷属と合流していた様子だ。ヴリトラの疑問を聞いて答えていく内に、先程まで居たフロアまで歩いて行く。すると彼とヴリトラの決意の眼差しで言った。

「木場、俺も今回の一件に参加するつもりだ。都市部の一般人を守る・・・・俺の相棒であるヴリトラと共にな」

『ああ、我と我の分身と共に盟友だった一誠の仇は我らが取ると・・・・分身と共に意気込んだ所だ』

匙君がそう言った後、意識体であるヴリトラが匙君の影から出てきてそう言ってくれた。シトリー眷属も冥界の危機に立ち上がったようで、実力のある若手は召集を掛けられているから大王バアル眷属と大公アガレス眷属も出撃するだろう。でもソーナさんもシーグヴァイラさんは平気なのか?一誠君の婚約者だから、僕はてっきり悲しんでいると思っていた。

「その顔、もしかして会長とシーグヴァイラさんの事を心配してるのか?」

「だってソーナさんとシーグヴァイラさんは、一誠君の婚約者だ。消滅したって聞いたら心配するでしょ?」

「心配すんな、俺もそう思ったんだけど黒神眷属から連絡が来てな。会長とシーグヴァイラさんも黒神から通信が来てから、兵藤の復活を信じて今やるべき事を優先させるように言われたんだと。フロアにいたレイヴェルさんも色々と情報収集しているしさ、念話やら通信が来たそうだ。で、お前らは戦えるのか?」

「僕達は後程合流するけど、今の部長らの状態では戦えないと思うよ。でもだからこそ戦うしかないと思うし、今の状態じゃきっと一誠君にお説教を喰らう羽目になる。冥界の危機に力のある悪魔全てに召集が掛かっているならば、僕達は力のある悪魔だからこの危機を脱する為に戦わないとダ
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