バルト海編
六話 主人公が基地に着任しました
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手だね。」
「いえ、付け焼き刃ですよ。」
『ネットワーク』を応用して、現地の妖精さんからカールスラント語を『ダウンロード』しているだけです。
ドスンッ
何かが倒れる音と声が聞こえてくる。
「何だ?」
「見てみましょう。」
ドアを開けると、三人の少女がサンドウィッチのように重なっていた。その後ろにも何人かいる。
「・・・君たちは…何をしていたんだ?」思わず問いかける。
「えぇと…」「ちょっと話が気になって…」「なのです…」
「盗み聞きか…まあ、機密に関わる話はしてないから、今回は許そう。」司令官はそう言うが…いいのか?
・・・・・・・・・
「既に聞いていたかもしれないが、私はブリタニア海軍 エレン・サーストン技術大尉だ。今日から君たちの技術指導にあたる。」
「はい・・・って、もしかしてあの『Burning Heart』!?」オラーシャ海軍の制服を着た少女が叫んだ…
「リディヤさん、『Burning Heart』って何かな?」気になったのか,ボーイッシュな少女が尋ねる。
「新聞見てないの?・・・ サーストンさんはスオムスの義勇中隊にいたのだけど、一ヶ月前 ペテルブルクが陥落しそうになったときは部隊みんなで援軍に行ったの。そのときの彼女の戦いっぷりは凄まじく、傷つき 血まみれになってもネウロイたちを殲滅し続け、やがて 現地の兵士から『Burning Heart(熱き心 )』と呼ばれるようになったらしいわ。」
「…詳しいんだね。」
「と、当然よ!一人前のウィッチになるためには、エースを研究しなくちゃ。」
「リディヤ、それ褒められたんじゃないと思うわ。」「なのです…」「ライサ, インナ、 Слово - серебро, молчание - золото.〔雄弁は銀、沈黙は金だよ〕」……「わっ、わかってるし!」
・・・「…実はその通称、あまり好きじゃないんだ。」
「そうなのですか?」「ご、ごめんなさい!」
「あのときは、ネウロイに対する怒りで酷い状態だったんだ。義勇中隊の隊長には『あなた、魔女(ウィッチ)でも技術者(エンジニア)でもなくて 狂戦士 (バーサーカー)だったの?』とまで言われたよ。そのせいで『Burning Heart(激情)』なんてつけられたのだろうな。」
…あのとき血まみれだったのは、怪我をしていたからではない……仲間の血を浴びたからで、 だから………
・・・・「…今日の13:00から、訓練を始める。昼食を食べたらすぐにドックに集まるよう、部隊のウィッチ全員に伝えてくれ。」
「はわわっ、今日からですか!?」
「ネウロイだっていつ来るかわからない。突然のことにも対応できるよう‘‘演習”が必要だ。」
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