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神様転生した先のサイバーパンクで忍者になって暴れる話
リレーションズ・サクラ・アンド・ムラサキ
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魔都トーキョーキングダム。その路地でふうまは時子と災禍、銀零と共にいた。
雑多なトーキョーキングダムにしては珍しく、周囲に誰もいない。
ふうま達の中心に、トキコが目をつぶって立っている。
彼女の持つドウ・ジツは、視界自体を飛ばすことができる。偵察や捜査にはもってこいのジツである。
これにより、彼等はある人物を探していた。
「さんざん、暴れたようだな。その井河さくらに似ている奴は」
「そのようですね」
ふうまと災禍、銀雫達は顔を険しくしていた。銀雫にしては鼻を押さえている。
所々に魔族達の死体がネギトロめいて捨てられている。
死体はまるで同士討ちしたように、互いに刃を突き刺しているものさえあった!コワイ!
「この死体は一体?」
呆けた表情で虚空を見つめているだけの魔族を見つけた銀零が、不思議そうに声を上げた。
「精神を壊しているな」
「精神操作にかかわる能力でしょうか?」
「かなり特殊な能力だ」
同じ死体を見たふうまが、感心したような表情で言う。
「親方様。見つけました」
トキコが眼を開けて告げた。懐から携帯端末を出す。画面に地図を写し出した。
「ここにいます。現在休息中のようで、動き出す様子は一切ありません」
地図の一部分を指し示す。
地図によれば、広い敷地の広場のようだった。
広場を囲むように、ビルが三つ立っている。
横幅がタタミ三つ分ぐらいの直通の道だけが、路地と広場をつないでいる。
その広場の中心に、彼等の目的の人物がいるようだ。
「このビルからなら、相手に気づかれることはないでしょう」
自身の背ほどもあるスナイパーライフルを背負った銀零が、地図のある一点を指さした。
ふうまが銀零に視線を送る。
「狙えるか?」
「愚問です」
ふうまの問いに、胸を反らして銀零は答えた。
その胸は豊満であった。
「時子。ターゲットは今どうしてる?」
「休息中ですね。ただ」
ふうまに聞かれた時子は、なにか言いにくそうに口ごもる。
「どうした?トキコ」
「サイカ=サン。実は」
年長の災禍に問われた時子は、おもむろに閉ざしていた口を開いた。
彼女の話をまとめるとこうなる。
ターゲットは、米連らしき装備をしていた。
姿形は、井河さくらと瓜二つ。
ただし、
「現在のイカワさくらよりも若いだと?」
「はい。そうみえました」
との事だった。
トキコの報告を聞いたふうまは、頭を悩ませている。
「米連のクローン実験体か?ザイバツから多少の情報が流れたようだし」
「米連の施設から逃げ出したのでしょうか?」
「それにしては、米連の人員が動いてませんね」
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