2部分:第二章
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。自分の仲間達の言葉に静かに頷いてみせた。
「あれだけ速いとは俺も思わなかったよ」
「どうするよ」
「俺達でも打てないかもな」
「今はね」
ここで村山はあえて今は、と言ってみせた。
「とても打てないかもね。けれど疲れが見えたら」
「それはそうさ。けれどそれは御前もだろう?」
誰でも投げ続けていれば疲れが出る。これは言うまでもない。彼等は村山のスタミナについても考えていたのである。これは村山も同じであったが。
「それで大丈夫なのか?」
「あのピッチャーはそうは打てないぜ。下手をしたら延長だけれどよ」
「大丈夫だよ」
それでも村山は落ち着いた物腰で答えた。その鋭い目はそのままで。
「俺も考えているから」
「そうなのか」
「ああ、任せてくれとは言わないけれど」
そう言いながら立ち上がる。見ればもうツーアウトであり今のバッターもツーストライクまで追い込まれていた。彼はそれを見て立ち上がったのだ。
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