1部分:第一章
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えた。
「甲子園でもだな」
「はい、頑張れって感じで言われました」
「そうか。正直不安だったんだ」
監督は笑顔で彼に告げた。
「御前が投げられないってなったら大変だからな」
「そうなんですか」
「当たり前だろ」
そう彼に対して言う。
「エースが投げられないっていうことがどれだけ大変なことかわかるだろう」
「そうですね」
言われてそれに頷く。確かにそうなのだ。エースが投げられないとなってはそのチームの戦力は絶望的なまでも落ちる。野球の常識でありとりわけ高校野球においてはそうである。
「だからだ。甲子園でも頼むぞ」
「わかりました。相手が誰だろうが負けませんよ」
光正はエース特有の強気を見せてきた。
「絶対にね」
「頼むぞ。その意気でな」
「はい」
笑顔で頷いてから練習に向かう。そうして練習でもどんどんと投げ続け甲子園に心を向ける。そうして甲子園に入り一回戦の相手になったのは。優勝候補の一角であった。
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