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Epico?約束〜Contract of a Devil〜
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したが、クイントは「うそ・・・」その顔を驚愕に染めた。

「ちょっと〜。僕の邪魔をしないでほしいんだけど」

クイントの拳をまともに受けながら、少女はよろけるどころか、殴られていながらも痛がる素振りも一切見せない。そして少女は、自分の頬を打った見えないクイントの右拳をギュッと掴んだ。

「どういう方法で姿を消してるのか知らないけどさ。こうして触れられていればどこに居るか判るし、それ以前に移動時にすごく音がするんだよね。ホイール音って言うんだっけ? あれでも位置が掴めるんだよ」

「っ・・・うっ!」

「「ナカジマ分隊長!」」

少女はクイントの右拳を鷲掴んだまま旋回して、クイントをアベオとクラッコの居る場所へ向かって放り投げた。飛ばされた来たクイントを抱き止めた2人は「おわっ!」その衝撃に踏ん張りきれずに吹っ飛び、仰向けに倒れ込んだ。それと同時に3人の幻術も解除されてしまった。

「そのまま寝てれば? 僕の邪魔しようっていうんなら・・・マジで()っちゃうよ?」

少女が起き上がり途中のクイント達に振り返った。ただ佇んで居るだけなのにその言いようのない威圧感に、「っ!」アベオとクラッコは委縮してしまっていた。しかし「管理局員である前に大人として、親として、子供を護るのが務めよ!」クイントだけは懸命に自分を奮い立たせた。

「へぇ。神器王とのガチンコの前哨戦としてちょろっと遊んであげるよ」

「(ジンギ王? ルシル君のこと・・・? ううん、そんなことは今はどうでもいい)来なさい!」

「いいよ、行っちゃうから♪」

クイントへ向かって駆ける少女。クイントは待ち構え、「パ〜ンチ♪」少女が繰り出して来た正拳突きをボクシングで言うダッキング(頭を素早く下げて回避する行為)をすることで躱し、即座にカウンターを打つ。

「ナックルバンカー!」

“リボルバーナックル”のスピナーを高速回転させて魔力を高め、拳の前面に硬質の魔力フィールドを作り出し、そのフィールドごと相手に衝撃を叩き込むカウンター用の魔法を発動。その一撃は少女の鳩尾に確実に打ち込まれた。

「これで! これで・・・?」

「あのさぁ、もっと本気で打ち込んでよ。僕、全然感じないよ♪」

「そんな・・・!」

クイントの目が大きく見開かれる。1ヵ月入院コース送り覚悟の一撃だった。それでも少女は一切の防御をせずに、その一撃を受けながらも全くと言っていいほどにダメージを被っていなかった。

「理解できた? お姉さん。どれだけ頑張っても届かない高みって言うものがこの世には在るんだよ」

ショックで僅かに後退したクイントに手の甲による裏ビンタが襲う。腕を顔の横にまで掲げることでギリギリ防御態勢に入れたが「きゃあああああ!」その衝撃はあま
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