第13話「きろ」
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れたらアウトな状況だ。この学校のように、薬がなければ生き延びられないだろう。実際、俺も先生も薬がなければ死んでいた。
「....何人か、まだ生きている心当たりはあります。」
「えっ...?」
「....俺の両親と、友人の蘭です。」
親父は言わずもがな、母さんも俺と一緒に扱かれてたから、生きてる可能性はある。
蘭は...あいつはギャグ補正が服を着て歩いている存在みたいなものだったからな。案外手ぶらで奴らを粉砕してそうだ。あいつ、素手でコンクリート割った事あったし。
「...生きてるといいわね...。」
「そうですね...。」
むしろ親父が死ぬのが想像できないが...まぁ、いいか。
「...さて、直樹を受け入れるために、色々説明しないとですね。」
「そうね。食料とかの分配も、悠里さんと確かめ合わないと。」
「...由紀の状況、すんなり受け入れてくれるかどうか...。」
しかもそんな由紀に俺たちは精神を護るために依存している形だ。
「それは....。」
「...話してみなきゃ分からないですけどね。」
状況が状況だし、案外受け入れてくれるかもしれんが。
「....まぁ、今は誰かを助けれて無事に帰ってきた事を素直に喜ぶべきですね。」
「...そうね。」
今も俺たちは生きている。....それだけでも十分なはずだ。
〜おまけ・その頃の...〜
―――ドグシャッ!
「...ふぅ。」
また一体、叩き潰して一息つく。
「食料は....うん。まだ大丈夫。」
コンビニから入手した食料を確認する。
「....大丈夫?」
「......。」
私にしっかりとついてきている彼女に声を掛ける。
未だに喋れないけど、しっかりと頷いてくれた。
「...じゃあ、学校に戻るよ。...今の所一番安全なのは、あそこだから...。」
「.....。<コクン>」
使えそうな物はできるだけ手に入れておいた。
コンビニや民家から缶詰などの食料。避難生活に使えそうな物色々。
他にも、奴らの仲間と化した警官から銃も入手してある。
....音が大きいから使えないけど。
「バリケードもちゃんと強化してあるし、よっぽどじゃない限り、破られないはず。」
まだ、私達はあの場所を使っている。
肉片や血はできるだけ掃除して、できるだけ過ごしやすい環境にしてるけど...。
「...でも、いつか体調を崩しそうな...。」
ただでさえ、非常食などで空腹を賄っている状態だ。
健康状態なん
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