6部分:第六章
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「同時に他に忘れ物がないかどうかも確かめなさい」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
二人はカウンターの前に姿勢を正してそれで自分達がいた席に戻る。それで鞄を手に取って他に忘れ物がないかどうかチェックしてだ。そのうえでカウンターに戻った。
そこでお金を払ってからだ。店の外に出るとだった。
雨はもう止んでいた。空は晴れようとしていた。
「色々あったけれどね」
「そうだね」
林檎は笑顔で真理耶の言葉に応える。真理耶も笑顔である。
「楽しかったね」
「美味しかったしね」
「そうそう、また来よう」
「そうしよう」
二人はフリードリンクフリーデザートのことも笑顔で話す。
「雨が降った時は参ったけれどね」
「何か止んでみれば」
その雨の後での言葉である。
「気持ちいいね」
「本当にね」
二人は満面の笑顔で再び帰路に着いた。突然の雨がもたらした道草はだ。二人にとっては実に楽しいものになったのだった。
夕立 完
2010・9・3
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