暁 〜小説投稿サイト〜
IS<インフィニット・ストラトス>一人の孤独者
2話『孤独者とイギリスの貴族(笑)』
[1/9]

[8]前話 [1] 最後
〜無一人said〜

俺が織斑一夏もとい、バカに宣言してから十分位が経過した。

つまりは、一時間目の授業が始まっている。

と言っても、授業の内容は今まで全くと言ってもいいくらい無縁だったISに関する授業。

入学前にやけに分厚い参考書を貰ったが、半分くらいしか暗記できていない。

そもそもあの量を覚えろという方が、どうかしている。

今行っているのは、最初の方に書かれていたアクティブなんたらの説明だ。

参考書の方はあてにならなかったが、今説明してくれている先生は教えるのが上手いようだ。

それに、出席簿で暴力行為を行わない。

重要だからもう一度言っておく。

“出席簿による暴力行為がないのだ”。

俺は心の中で決意した。

この先生の授業は真面目に受けようと。

だがそれは、一人のバカによって邪魔される。

「織斑君、孤賀君、ここまでのことで何か分からないことはありますか?」

それを聞いてすかさず、バカが手をあげた。

その時、俺は今の話を詳しく聞きたいのかと思って、少しバカを見直した。

だが、それは次の発言で裏切られた。

「先生、全部わかりません!」

その言葉を聞いた先生は慌てていた。

「え!?ぜ、全部ですか?」

(あのバカは参考書をしっかり読んだのか?)

俺がそんなことを考えていると、先生がこう聞いた。

「え、えっと…………織斑君以外で、今の段階でわからないっていう人はどれくらいいますか?」

そう言って挙手を促す先生。

シーン……………………。

バカには残念だが、誰一人として手を挙げるものはいなかった。

もちろんのこと、俺も手を挙げていない。

「なっ!?、孤賀!お前もこのアクティブ何とかがわかるのか!?」

(失礼な奴だ。あのバカは俺を何だと思ってんだよ)

「俺はバカとは違うからな。それに、そこの先生の教え方もいい」

俺は二つ前の席にいるバカにそう言って、そのまま黒板に書かれていることをノートにまとめていた。

「………………織斑、入学前の参考書は読んだか?」

教室の端にいた暴力教師がそう言った。

(アンタ、いたのかよ)

俺はそう思いつつ、暴力教師を睨む。

「古い電話帳と間違えて捨てました!」

パアンッ!パアンッ!

「いたっ!」

「ってえ!………………なんで、俺までしばかれるんだよ」

俺は頭を擦りながらそう言う。

「お前が失礼なことを考えながら、こちらを睨んでいるからだ」

そう言ってこちらを睨み返してくる暴力教師。

俺はこれ以上暴力教師を刺激しないように、黒板に書かれていることをノートに改めてまとめ始める。

(この学園の
[8]前話 [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ