2話『孤独者とイギリスの貴族(笑)』
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と言ったのはこの金髪女だ」
俺はそう言うと机にぶつけた金髪女を机から離して、こちらを向かせる。
「……あなた、突然何をしますの!」
まだ、意識がある金髪女はそう言ってくる。
「……お前が勝負しろと言ったんだろ。だから、潰した。それ以外にこの状況になんの意味がある」
俺はそう言って金髪女の首から手を放す。
「決闘とは、ISで決闘をするという意味ですわ!そんなこともわからないですの!」
「知るか。それにお前と勝負しても俺には何のメリットもない」
俺は何もなかったかのように、自分の席に向かって歩いていく。
「…………いいですわ!でしたら、負けた方が勝った方の言うことを何でも一つきくという条件でどうですか!?」
(…………こいつがもし勝って、俺をここから追い出してくれるとすれば…………)
俺はそこまで考えると振り向く。
「…………のった。その条件でいい」
「………………話がまとまったようだな。勝負は一週間後の月曜だ。…………それから、この授業が終わったら孤賀は私についてこい」
暴力教師がそう言うと、残った時間で授業が再開された。
(…………呼び出し。それもあの暴力教師かよ)
俺はそのまま授業が終わるのを待っていた。
「…………それで、何のようだ。暴力教師」
ドカッ!
授業が終わり、近くの空き教室連れられた俺は暴力教師にそう言って、頭をしばかれた。
「お前は自分が何をしたのかを、しっかりと理解しているのか」
「……あの金髪女のことならどうでもいい。謹慎でも退学でも何でも受けてやる」
「そう言うことではない!孤賀、お前はなぜそこまで人と馴れ合うことを嫌う?」
(…………こいつに何がわかる。俺が全てを捨てることしかできなかった事を!)
「…………自己紹介の時に言った筈だ。俺は友情、仲間、信頼というものが嫌いだってな」
「だが、そんなことではお前は人の道から離れていくぞ」
「…………さっきから思っていたが、別にアンタが気にすることではないだろ。話がこれだけなら、俺にはもう関わるな」
俺はそう言って教室から出ようとする。
「…………中学二年の時の暴力事件」
「ッ!…………どこで調べた」
「お前の両親から聞いた」
(……余計な事を話しやがって!そんなに俺が邪魔なのかよ!)
「その暴力事件以来、お前の性格も変わったと言っていたぞ」
「……別に関係がない。俺はただ、もうどうでもよくなっただけだ」
俺は正直、ここでこの話がでるとは思っていなかった。
今の俺が存在している全てのきっかけの話をされるとは、全然思いもしなかった。
「で
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