アインクラッド編
平穏な日々
紅色の策略 01
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で緊張していたアスナさんは気づかなかったみたいだけど、ギルドメンバーを呼び出すつもりならメッセージで事足りる。 呼び出すのだから礼儀を重んじる、なんて情緒溢れるメンタリティーはこの男に限って持ち合わせていないだろう。
つまりは人払いがしたかったのだ。 僕と話しをするために。
「さて、今回はどう言った思惑かな?」
「別に。 ただ、このまま放置すると面倒なことになりそうだって、それだけだよ。 まあ、あなたが馬に蹴られて死ぬぶんには構わないんだけど、ことはそれだけじゃ済まないだろうしね」
説明を求めるヒースクリフを適当にあしらう僕。
わかってもらう気はないし、そもそも全ての理由を話したところでヒースクリフには理解できないだろう。
誰かの恋を応援するなんて、そんな人間的な感情、この男に理解できるはずがない。
まあ、この策が成功すれば、僕はアスナさんの恋路を邪魔したことになるので、馬に蹴られるのは案外、僕なのかもしれないけど。
当分は馬っぽいモンスターと夜道には気をつけよう。
冗談めかして思考を打ち切った僕は、そのままソファーに沈み込んだ。
ダイゼンさんとの折衝を終えた僕は家に帰り、アマリの寝顔で癒されてから心を鬼にしてアマリを起こした。 キュートなアマリの起き抜けのハグを受け止めてから夕ご飯を食べて、それから予定通り75層のフィールドで狩りを始めた。
家に帰ったのは昼間。
それでも今日は決戦の日なので寝るわけにもいかず、可愛い寝息を立てるアマリを背負って、僕は75層に向かう。
アマリを背負うたびにドギマギしているのは内緒だ。
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