マブラヴ
1221話
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愛する者が出来れば、それを守る為に人は強くなれる。お前にも私だけではなく、愛する者を守って欲しいものだ』
『姫様!? いえ、これはアクセルが勝手に言っているだけで……』
慌てて言い訳を口にするギルフォードの様子に、思わず笑みを浮かべてしまう。
それを見たのだろう。ギルフォードが俺の方へと、どこか呆れた視線を向けていた。
『アクセル、頼むからもう少し真面目にやってくれないか』
「いや、俺としては心底真面目なつもりだったんだが。……まぁ、それはいいとしてだ。コーネリア、用件は? これからの方針とか言ってたけど」
『ああ、そうだ。シロガネと派遣兵団の両方で現在ハイヴを攻略中だろう? それに援軍として向かうのか、それともマーズゼロの中を探索するのか』
「なるほど、確かに迷うな。確かアトリエはまだ見つかってないんだよな?」
『うむ。また、アトリエの捜索と同時に、マーズゼロの中にBETAが残っていないかどうかを確認し、もし残っていればそれを撃破するという役目もある』
元々この火星の息吹作戦を計画したのがG元素を求めてのものだった以上、どうしたってアトリエの探索は必須だろう。
BETAの生き残りに関しても、地球での常識を考えれば残っている事はないと思うが、そもそもここは火星だ。
何らかの理由でここにBETAが残っている可能性は十分以上にある。
だとすれば……
「無難な線として、部隊を3つに分けるか」
『……ま、アクセルならそうだろうな』
戦力分散の愚を犯している。
何も知らない者にとっては、そう思っても仕方がない。
だがシャドウミラーの戦力を考えれば、寧ろここは戦力分散をした方がいい。
イルメヤはビームガトリング砲を持っていたとしても、空を飛べないしバリアの類を持っていないので、基本的にアトリエの捜索に回した方がいいだろう。
数も多いし。
同じバリアを持っていないという意味ではメギロートもいるが、そっちは普通に空を飛ぶ事が出来て、BETAには対空攻撃の方法が要塞級の尾によるものくらいしか存在しない。
だとすれば、ハイヴ攻略の方に回って貰った方がいい。
ここから攻略中のハイヴに移動するには、ニヴルヘイムとニーズヘッグのシステムXNがある。
つまり、それぞれのハイヴを攻略するのに丁度いい訳だ。
コーネリア、ギルフォード、ムウ、イザーク。この4人をどんな風に分けるかが重要になるな。
ああ、勿論俺とマリュー……正確にはニーズヘッグとニヴルヘイムは別々で。
「ニヴルヘイムの方には、戦術機部隊と魔法使い達も入れる必要があるから、俺の方にシャドウミラーの戦力を多くしたいんだけど、構わないか?」
『ふむ。では、アクセル、ギルフォード、ムウ、イザークの男組と、私とマリューの女組と
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