マブラヴ
1221話
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こんな時に一体何を言ってるんだ!?』
俺の言葉に、心底驚いたといった様子のギルフォード。
「そこまで驚くような事か? お前の年齢を考えれば、そうおかしな話でもないと思うが」
『いや、それはそうだが……だが、私には姫様をお守りするという役目が』
「今のコーネリアが、そうそう誰かにやられるような事があると思うか?」
『それは……』
言葉に詰まるギルフォード。
それも当然だろう。シャドウミラーの実働班を率い、数々の激戦を潜り抜けてきたコーネリアは、純粋な強さだけで言えば、元々の素質もあって非常に高い技量を持っている。
それこそ、今のコーネリアに操縦技術で勝てる相手がいるかと言われれば、そこで上げられる人数はそれ程多くないだろう。
生身での戦闘に関しても、エヴァとの訓練を重ねてあやか達従者組と同等レベルの強さは持っている。
そう考えれば、今のコーネリアに対して害を与えられるような者は殆どいないだろう。
更に、俺もいる。
自分の恋人を害するような相手を、そのまま放っておく気は一切ない。
そんな相手がいるのなら、コーネリアに手を出す前に俺が滅ぼすだろう。
「ま、そういう訳だ。それに今更だがムウも結婚している。俺も……まぁ、こう言っては何だけど、コーネリア達と同棲して、事実婚に近い状態になっているんだし」
『……正直、その辺は余り好ましくないと私は思っている。その辺りの法整備はまだ決まっていないらしいが、きちんと政治班に言って、一夫多妻制を公式に認めた方がいいのではないか?』
藪蛇って訳じゃないけど、ちょっとギルフォードの気になっていた部分に直撃してしまったらしい。
ただ、シャドウミラーが国という扱いになった以上、その辺をしっかりと整備しておかないといけないのも事実なんだよな。
ムウとナタルみたいに結婚している夫婦もいるんだし。
もっとも、一夫多妻制をシャドウミラーとしてきちんと法整備した場合、ムウとナタルの間で色々と騒動になりそうな気がするのは……決して俺の気のせいではないだろう。
いや、別にムウが他に女を作るって決まってる訳じゃないけど、男として……特にムウの性格を考えれば、絶対に気になるだろうし。
で、ナタルがムウのそういうのを許すかと言えば……
うん、ご愁傷様って奴だ。
ムウがどう頑張るのか、楽しみにさせて貰うとしよう。
将来に必ず起きるだろう騒動を考えていると、丁度タイミング良くコーネリアからの通信が入る。
『アクセル、これからの方針だが……うん? どうした?』
「いや、何でもない。ちょっとギルフォードと話をしていただけだ。お見合いとか」
『おいっ、アクセル!? 何も姫様に言わなくても!』
『ほう。……そうだな。私の立場でこう言うのもなんだが、
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