第五話
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チンピラ共を撃退した俺達は、どうにか鞠川先生のマンションに到着して、ようやく安心して休める場所に来たのだった。しかし、先生の友達が所持していた軍用車がハンビーなのには驚いたよ。しかも本物の軍用モデルであるため、どんな伝手で手に入れたんだよと思うが、あまり気にしないでおこうと俺は思った。
現在は女性陣たちは、入浴中だ。風呂場は広いという事もあり全員で入っている。風呂場からは女性達の声がきゃあきゃあと聞こえてくる。
「楽しそうだな」
「セオリー守って覗きに行く」
「そういう役柄ってたいてい失敗に終わって、制裁されるのがお約束だけどな」
「先輩まで……僕はまだ死にたくありませんよ」
現在、俺達はロッカーと格闘中。実は二つのロッカーのうちの一つに弾薬が入っていたのだ。7・62mmNATO弾と12ゲージのショットシェルにマガジンである。
これを学校から持ってきたパールでこじ開けて、そしてもう一つのロッカーを開けようとしている。
「私も手伝った方が……」
「俺も……」
「いや、そこまで人数はいらないから二人は外で見張りでもしてくれよ。」
卓造と、ありすちゃんの父親であるタカトさんの二人に二階の窓から見張りをしてもらっている。なおタカトさんは、新聞記者であったらしい。たまたま今日は会社から休みをもらって、ありすちゃんの学校も創立記念日であるため学校が休みであったから親子二人で逃げ出せたらしい。
母については……語るまでもないか。二人で行動しているのだから想像に難しくないから俺達は、それ以上は聞くことはしなかった。
そして俺が引き、小室と平野の二人はパールでこじ開けるようにもっていた。
「1、2の3!!」
その瞬間に扉はこじ開ける事には成功した。まあ、その衝撃で俺達は勢いよく寝っ転がる羽目になったが……ロッカーの中身を確認すると、そこに自動小銃2丁、ショットガンが1丁が置いてあった。
「やっぱりあった……」
平野が呟く。横から覗けばすごい悪魔顔になっており、あまり他人に見せられる面ではないな。しかし、平野って改めて思うが本当に超がつく程のガンマニアなのな。銃を見せると本当に人が変わると言うかなんというか。
俺も、あまり人の事は言えないが。
「ショットガンは、イサカM37。レイルシステムを組み込んだM14系列と、SR-25か?」
「いや、先輩。M14の方は民間仕様のM1A1スーパーマッチですよ。SR-25は、日本では手に入りませんし、AR-10をSR-25ふうに改造したんですよ」
「そうか。言われて見ると、刻印の所にAR-10って書いてあるもんな。」
「ダメだ。二人が言っている事がさっぱりわからん。」
小室は顔を引きつってそう呟く。他の
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