第五話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る銃も、メーカーによって意図的に性能を下げて販売しているものだ。フルオート仕様のライフルも、基本はセミオートだけに限定されて販売されている。
そんな銃規制が緩いアメリカでも、民間では滅多に手に入らない純正の軍用ライフルを所持している。それを銃規制が厳しい日本で所持できる時点で可笑しいと言える。
「小室も手伝ってよ。実は面倒なんだ。弾を込めるの」
「二人とも、エアーソフトガンで勉強したのか?」
「「実銃で」」
「「本物を持ったことあるのかよ!」」
これに小室と卓造の二人は驚いた表情で呟く。
「俺は射撃ツアーに参加して撃った」
「僕は、アメリカにいった時に民間軍事会社……ブラックウォーターのインストラクターに教えてもらった。元デルタフォースの曹長にだよ!!」
デスバレットの時の経験なのだが、そこは射撃ツアーで撃った事に誤魔化した。しかし、改めて思うと平野のガンマニアぶりには、尊敬の念すら感じるよ。
まさか民間軍事会社のインストラクターに教えてもらうとは……。
「それより平野。あの倉庫から7・62mmNATO弾に適している銃は持ってきたのか?」
あの隠し工場で、平野からある程度の話は聞いたが、平野は、アサルトライフルよりスナイパー系統の銃を好んでいると説明された。ボルトアクション形式よりセミオート等の精度や命中精度より手数で補うスタイルを好んでいる。
「持ってきましたよ!この、FNハースタル社が開発したFN FAL!」
FN FALは、ベルギー軍が正式化した軍用バトルライフル。フルパワーカートリッジに属する7・62mmNATO弾を使用するため、フルオート制御が難しいが、セミオートでの命中精度は良好であり、整備性、耐久性にも優れたFALを正式採用した国は70カ国以上にも存在する。
5・56mmNATO弾が主流となる1980年代まで、主力小銃としての地位を築き上げている。そのため多くの国で採用したためバリエーションも豊富である。
「いい趣味をしているな平野」
「やっぱりバトルライフルを選ぶならヨーロッパ製が一番ですよ!」
そう言って平野はサムズアップして、俺も同じようにサムズアップで返した。
「あ、あの二人とも……」
「小室……諦めろ」
二人が何を言っているか知らないが、俺と平野は気にしない。
ーーーー。
それから俺達も色々と喋りながらマガジンに弾を込めていた。下で風呂に入っている女性陣の声が流石にうるさいと思うが、今の所は平気だろうと思う。何しろ一番うるさいのは橋のほうに集中している民衆達の叫び声なんだから。
「映画みたいだな」
「地獄の黙示録に、こんなシーンが……なんだあれ?」
ベラ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ