第108話 最後の戦いが始まるようです
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い頃、大人組は酒を持ちより、
会議室で二次会兼、ネギ達の本当の評議会が行われていた。
「ネギも小太郎もつえぇよ。本気で全力になりゃ、接近戦でも俺やラカンと同じくらいにな。」
「特にネギは全部乗せした時の火力がダンチだ。S級だろうが一撃だぜ?」
「あの女の子達も強いわよ。仲が良くて互いを信頼し合ってるし、それぞれの能力もかなーりレア
なのが揃ってるわ。連携も素人とは思えないくらい。」
「で、でも、その……"甘い"、と、思います。」
「ふぅー………全てはそこが問題なのよなぁ。」
ヘラス皇帝が深いため息をつき椅子の背に凭れると、手にしたグラスの中で氷が音を立てる。
実際に戦ったジオンとジルダリア・ラカンから出たのは高評価であったが、以外にも酷評を
素直に言ったのはエーリアスであった。事実、ネギ達の持つ能力を鑑みれば、先程の戦いでも
前中衛のどちらかを倒すくらいは十分に出来た。それが出来なかったのは、一重に仲間の事を
気にかけ過ぎた為に出来た、隙だらけのあの戦いだった。
「仲間が気になって何も出来ねぇんなら、後ろで応援でもさせとけってんだ。」
「その強い思いがあったからこそあそこまで強くなった、とも言えますがね。ですが流石に
このままでは、連れて行く事は出来ません。いくら、連れて来いと言われようともね。」
「そこが分からないのよねぇ!」
何度も議論された事ではあったが、その度に不機嫌になり酒を呷るせいで、今ではすっかり
目が据わってしまったセラスがグラスを叩き付ける様にテーブルに置く。
「あんな子供達を戦場に連れて来いっていうアーカードもそうだけれど、あなた達もよ!
どうしてそんないう事を素直に聞き入れているの!?」
「なんで、って言われてもなぁ。」
泥酔し激昂した問いに、信じて疑わない"紅き翼"の四人は顔を見合わせる。
連れて行かない理由は簡単だ。未熟、甘い、能力こそ最上位だがムラがあり過ぎるし、力を出す
までの時間もかかり過ぎだ。しかし、連れて行く理由の方が簡単だ。
「愁磨が態々言いに来たのですよ?伝令を遣わすでも無く、態々自分で、念を押しに。」
「つまり、だ。奴にとっては確定事項であり、不確定要素でもあるんだよ、ネギ達は。
それこそ……愁磨の本当の目的を破綻させる程度にはな。」
「ふん、世界の破壊……いや、彼らの言い分を信じるならば再構築か?その様な巫山戯た計画を
推し進めつつ、別の計画を誰にも悟られぬ様並行するとは……化物だな。」
皇帝の嚊々とした笑いに、セラス以外が苦笑で返す。これで今夜は終わり、と三々五々、自分の
持ち場へ
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