26話 アクシズ、起つ 2.10
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若き伝説のエース。彼のカリスマならばゼナを支え、ギレンを打倒できるかもしれないとハマーンは思っていた。
一方のガトーはシャアならば戦を終わらせることが出来るかもしれないと考えていた。同じジオン同士で殺し合うこと自体がナンセンスと思っていた。
ランバ・ラルが2人に帰投するように促した。
「さて、ご両人。旗艦のサダラーンへ参ろうか」
ハマーン、ガトー共了承して、ランバ・ラルの後に続いて機体を旗艦の方へ発進させていった。
* サダラーン 格納庫内 同日 16:45
無事帰投した3機はそれぞれの収納籠に収まった。ノイエ・ジールのみがスケールの性質上、艦内の別格納庫に収まった。
ガトーがコックピットの入口を開けると、目の前にニナが居た。
「ガトー・・・」
ニナは悲しい顔をしながらもガトーの胸に飛び込んでいった。
「おいおい・・・ニナ・・・どうしたんだ」
「だって・・・ノイエ・ジールがこんなにボロボロだから・・・。貴方が心配で」
ガトーはニナの頭に手をやり、宥めていた。
「フッ、私ならこの通り無事だ。お前の整備してくれたこの機体のお蔭で今日まで、そして今日も生き延びれたのだ。礼を言う」
「ガトー、ううん・・・こちらこそ」
ニナは仕事上で他のチームと共に営業と研究すべく、ゼナ派の下へ来ていた。
ガトーは機体から出ると、多少ふら付きながらもニナに支えられて床に降り立った。
その降り立った傍にアストナージ・メソッドがニナの傍に近寄ってきた。
「よう、お二人さん。いい形で再び元鞘に収まって良かったね〜」
アストナージはスパナを自分の頭の後ろにやりながら、ガトー達をからかっていた。
ガトーは微笑し、ニナは反発した。
「アストナージさん!プライベートの事です。貴方は干渉しないでください」
「へ〜い。わかってやすよ〜。ノイエ・ジールの整備は我々アナハイムのチームに任せてください」
アストナージがガトーにそう伝えると、ガトーは「ああ、頼む」と頷いた。
アストナージは後方に従えたチームへ呼びかけて、ノイエ・ジールに続々と取り付いて行った。
ガトー等は艦橋に戻ると、そこにはガルマ、ゼナ、ユーリー提督、ランバ・ラル、ハマーン、そして見たことの無いオールバックの金髪の男性が赤いジオンの軍服を身に纏い、そこに居た。
「来たか」
その男がそう呟いた。ガトーはその迫力に息を飲んだ。肌で感じるその迫力は紹介されるまでもなく、あの赤い彗星だと言うことをガトーは認識した。
ガトーは敬礼をし、ニナは不安そうにその金髪の人物を眺めた。
「シャア大佐でありますか。自分はアナベル・ガトー少佐であります。お目に掛かれて光栄であります」
「フフ
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