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逆襲のアムロ
26話 アクシズ、起つ 2.10
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的にもそろそろ合流ポイントに差し掛かるのだ。ロンド・ベルのブライトとそこで待ち合わせていてね」

何度驚かされたことかとハマーンとガトーは思っていた。
それについてガトーが質問した。

「最早、敵味方等・・・語るにも馬鹿々々しい限りですが、ロンド・ベルと何故?」

シャアはガトーに視線を合わせ、答えた。

「アクシズにロンデニオンからジオン仕様の新型量産機を納品するために合流するのだよ」

「新型量産機ですか・・・」

「AMS-119ギラ・ドーガだ。機体性能ならば世代トップクラスだ。これで外敵からの武力に対抗する」

シャアがそう話し終えると、再びオペレーターより入電が入った知らせが来た。

「前方に識別不能艦確認。及び通信が入ってきております」

「きたか。繋いでくれ」

そうシャアがオペレーターに頼むと、艦橋の大型モニターにブライトの顔が映し出された。
ブライトもサダラーンの艦橋の様子が見え、ガルマが居ることを確認すると敬礼した。

「これは・・・ガルマ議員も搭乗されていたとは・・・」

「フッ、敬礼には及ばんよ。よく来てくれた」

ガルマは前髪を軽く手ではねのけた。ブライトは少し笑い、再び話し始めた。

「この連邦の艦にジオンカラーの緑の機体が沢山載っていることにいささか滑稽に感じるが、ラー・カイラム以下クラップ級3艦率いまして、アクシズへ納品する機体を持って参りました」

ブライトの報告にシャアが笑顔で答えた。

「有難うブライト。これでスペースノイドは救われる」

ブライトはサダラーンに近付く後方の敵にロンド・ベルが牽制しようと提案を持ちかけた。
それにシャアは了承した。

「頼む。私も出るが、数がいささかいるのでな」

「分かりました。ジェガン隊もケーラ中尉を先発で出撃させます」

そう言って、ブライトは通信を切った。
シャアは艦橋よりモビルスーツデッキへ向かうため、皆に伝えた。

「では、私はこれより出撃しますので失礼」

誰もシャアを呼び止めなかった。パフォーマンスにしろ、これから率いていくリーダーが自ら先頭に立つという事実をそのうち皆が欲するだろう。それを見せる良い機会でもあったからだった。

金色の機体がカタパルトに乗り、発進の合図を待っていた。

「大佐。進路クリアです。いつでもどうぞ」

オペレーターの声がシャアの耳に聞こえた。シャアは黄土色のノーマルスーツを身に纏っていた。

「了解した。後方の敵を撃退する。百式出るぞ」

シャアの乗る金色の機体は星々の海へと身を委ねていった。




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