暁 〜小説投稿サイト〜
逆襲のアムロ
26話 アクシズ、起つ 2.10
[12/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ム・ダイクンに立ち上がっていただくことになったのだ」

ガトーは更なる衝撃を受けた。シャアがジオン・ダイクンの遺児だと言うこと。そして同時に理解した。ジオンの思想を体現するに相応しい人物だと。ガルマは話を続けた。

「今の連邦の悪い所は特権意識。あれも所謂独裁体制だ。多少は連邦組織というものを一度解体したりして、見直さなければならないと思う。国、地域の再生だ。連邦はそのただの抑止力の時代に戻す」

ガトーはガルマの展望を自分の中で消化していった。

「様々な勢力が独立して統治しても良い。まあ元々、国あっての連邦組織だから極端だが、武力闘争にある程度の目処を付けて、対話の時代にしたのだ。考え方、思想などを厳密に1つに強制するから歪が出る。世界を1つの括りに出来るならば、元来戦争や紛争など起こらん。ある程度の落としどころ、均衡が大事だと思う」

ガルマが全て話終えた。ガトーは深く息を吐いた。そして覚悟を述べた。

「私の喉の痞えが取れました。もやもやしたものがです。シャア大佐の下で、ガルマ様の語った理想実現のために粉骨砕身で働かせて頂きます」

ハマーンは少し寂し気な顔をしたが、シャアに腕を組みながら話し掛けた。

「私も頼む。このアクシズ、ゼナ様、ミネバ様、そして父が好きだ。どうかより良い方向へ導いてくれないか?」

シャアはハマーン、ガトー両名に「勿論」と答えた。

「戸惑いが多いかもしれん。ただ対話していくことには時間と労力を惜しまない。何分協力者がいる」

シャアは艦橋の皆を見回して、決意を語った。

「私は新生ジオン、ネオ・ジオンの総帥となり、このアクシズを中心にスペースノイドの独立を実現するために決起する。柔軟から断固な部分まで対話し、必要ならば武力を用いる。今更ながら展望に芸はない。ただ、選民意識など謳う奴らをジオンにしろ、連邦にしろ野放しにはしないということだ」

シャアの話に艦橋に居る全員が頷いていた。すると、未確認機の接近の警報が鳴り響いた。
オペレーターがシャア達に叫んだ。

「本艦に接近中の機体、小隊規模です。方向からしてもティターンズによるものかと・・・」

「追ってきていたか・・・」

シャアがそう呟いた。ランバ・ラルも腕を組んでぼやいた。

「大佐の後を付けられましたな。どうされます?」

シャアは少し考え、自分が出撃することに決めた。

「私が出よう。ハマーンやランバ・ラルは出撃して帰ってきたばかりだ。それでメンテナンスに入っている。これではスクランブル出来ない」

「私ならば別にキュベレイでもなくてもよいが・・・」

「私もリゲルグでなくても別機がありますよ」

2人の提案をシャアは退けた。もう一つシャアには考えがあった。

「実は時間
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ