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逆襲のアムロ
26話 アクシズ、起つ 2.10
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フ・・・そう固くならずとも良い。私は貴方程ジオンに忠誠心ある者でもない。よくぞ生き延びてくれた。私はそれが嬉しい」

シャアはガトーに声を掛けた。ガトーはシャアを真っすぐ見ていた。
シャアはこれからのゼナ派についての指針をガトーに説明をした。

「既にマハラジャ、ユーリー両提督、こちらのゼナ様にも説明済で了承を頂いている。ゼナ派は今日を持って解体され、新・ジオン、ネオ・ジオンを旗揚げし、私が旗頭になることになる」

驚愕の方向転換にガトー、ニナともに唖然となった。理由を聞きたかった。

「何故です!我々は・・・、ゼナ派でのジオン再興を・・・」

ガトーはそう言いながらも、ゼナ派での支持限界を感じていた。それが現在のグレミーに押されている要因でもあった。その説明をガルマが代わりに担当した。

「ガトー少佐。私はガルマ・ザビだ。知っておろう」

ガトーはガルマの事は勿論既知だ。そのザビ家の者が語る話に全て任せようと思った。

「ザビ家は既にギレンの独裁体制だ。もはや戦争当初のジオンの形は失われた。彼はそれを結論排除した。ジオンの将兵にしても、思想の支え、大義名分が失われた。よってガトー少佐のような露頭に迷うものまで出てきた」

ガルマは後ろに腕を組み、少し歩いた。

「今大事なことは、世想が向くベクトルだ。ギレンも、私らも、地球連邦も次のステージに向いている中でゼナ派だけは取り残されている。これは支持する将兵にとって、余りにも残酷だ」

ガトーも言えなかったが、そう感じていた。ゼナは下に俯いていた。

「ゼナ義姉さんも私情に囚われることなく、世界を見据えることを7年掛けて、ようやく決断してくれた。有難う義姉さん」

ガルマの微笑みにゼナはため息を付いた。

「・・・そうですね。私の、私に従ってくれた。亡き夫の無念をアクシズの分裂まで招いて、多大な犠牲を伴ってまで、お付き合いして頂いたこと、感謝しておりますが、それ以上に後悔しております。結局の所、私は夫の様に武人でもなければ、政治家にもなれない半端者です」

ユーリーはゼナの話に助言した。

「いえ!ゼナ様はむしろ私たちの求心力の為に利用されたのだ。償うならば私とマハラジャ提督に罪がある」

ゼナはユーリーに手の平を向けて、否定した。

「私がいけないのです。良かれと思ったこと、夫の仇。全てが複合して、私が音頭を取りました。しかし、支えてもらっても力及ばずだったのです。ガルマさんの提案を飲む時が来たのです」

ガルマはゼナの話に頷いて、話を戻した。

「ゼナ派はギレン派と対抗するためには、それなりの政治的な大義名分で対抗しなければならない。最早、ザビ家のお家騒動では至難ということで、こちらのシャア・アズナブル大佐。本名キャスバル・レ
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