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逆襲のアムロ
26話 アクシズ、起つ 2.10
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の均衡を補っていた。

そして艦橋には窓際の方にビーチャ・オーレグとジュドー・アーシタが居た。
彼らはサイド1の出身であったが、この数年の戦いの中で才気ある子供たちをグレミーは求め、見出していた。

グレミーはその彼らへの厚遇を怠らなかった。元々ジュドー達は生活苦で戦乱に巻き込まれていた為、そこに差し出したグレミーの誘惑に乗ってしまっていた。

「君らに給金を出そう。君たちはあんな戦乱の最中生き残ることができた。それは才能だ。私たちは時代を変え、君たちの様なひとをも豊かにする世界を実現したいのだ」

グレミーの本心だった。覇道を歩むために、その先にあるのは統治者としての地位。彼はギレンと同様に才能ある新人類こそ世界を牽引していくと考えていた。

彼は未だギレンに及ばないことを知っていた。それをまずは人的要因で補うことから始めようを考えていた。

ジュドーは妹のリィナを学校へ通わせるようグレミーに伝えた。グレミーは了承し、それに快くしたジュドーは参加を決め、ビーチャも金になるならばという下心で志願。それにエル・ビアンノとモン
ド・アカゲ、イーノ・アッバーブとジュドーとビーチャは誘い、皆グレミーの下で働いていた。

グレミーは支配者、統治者の為の帝王学に通ずる書籍を貪欲に読み漁り、努力をしていた。その姿勢にジュドー達は共感を受け、グレミーへ信頼を寄せていた。

グレミー自身もこの3年で変化を自覚していた。それは勉学、経験によるものでグレミー為りに人情味というものが芽生えていた。

「なあグレミー。アクシズの戦力はどのくらいなのか?」

ジュドーがグレミーに尋ねた。グレミーは艦橋中央より一蹴りで体を無重力に任せて、ジュドーたちの下へ降り立った。

「今の我が軍よりは少ないはずだ。大体が元々ジオンだ。あそこの支持者はゼナの私軍。マハラジャとユーリーぐらいが大物で後は小粒よ」

ビーチャがそれを聞くと、鼻で笑っていた。

「フフン、じゃあすぐに片付くかな」

ビーチャの発言にグレミーが少しため息を付いて、ビーチャへ話した。

「ビーチャ。窮鼠猫を噛むという。これまで数々の戦闘で倒してきたゼナ派であのラカンも散ったのだ。戦争は遊びではない」

「ちぇ・・・わかってるよ」

ビーチャはグレミーに軽く窘められ、ふてくされていた。その姿に傍に居たプルツーが笑っていた。

「ックックック・・・ビーチャは才能は有るのに、成長がないな」

「なんだと!」

「これだけの戦闘を重ねてきてジュドーらを見習え。彼らの戦い方はサポートしながら、戦局を見ながら戦っている。何故か?それは被害を抑えるためだ」

「しかし、オレが一番の撃墜スコアだぞ!」

ビーチャはプルツーに反論したが、プルツーはバッサリ
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