夜兎との再会、コナン君の正体
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「あーそうだ」阿伏兎が傘を肩に担ぐと、皮肉のこもった声で言った。「恋奈、この前団長にめちゃめちゃやられてただろ?大丈夫か?」
「ありがとお兄ちゃん」皮肉たっぷりの声で私は言い返した。「ところで、どうして元々の世界に縁もゆかりもないここに来たわけ?そこが私は気になってるんだけど?お兄ちゃん?」
「それは僕から説明するよ」神威くんが満面の笑みで言う。「春雨が何年か前に、異世界へのワープホールを宇宙空間で見つけていて、そこに僕たち第七師団と鬼兵隊が送り込まれて、異世界で数年前から暮らしていた夜兎族の、中村秀兎って人のとこで異世界の攻略をしようとしてたんだけど、その目前、その人が亡くなった、いや、殺されたんだ。んで、その人が殺されたのがここ。僕たちはその犯人を追ってるってわけ!」
「本当にそれだけアルカ?」神楽ちゃんが疑わしげに聞く。「もっとすごいこと企んでたりしないヨロシ?」
「それだけだよ」高杉が投げやりに言った。「ここは異世界。俺たちは最近ここに来たばかりだってのに、よく知らない世界で何か企んだって意味がねぇだろ?」
「犯人を見つけたら?」私も聞く。「そのあとはどうするつもり?」
「殺す」神威くんが邪悪な光を目に灯しながら言う。「僕たちの未来が断たれたんだもの、犯人の未来を断っても、犯人は文句が言えないでしょ?」
「犯人を殺しても、罪を償ったことにはならないよ」コナンくんの鋭い声が響いた。コナンくんが前に出てくる。「牢屋に入れることで、罪を償わせるんだ。それでも犯人の未来は断たれたことになるよ」
「面白いこと言う子供だね」神威くんがコナン君を見つめながら言う。「君、新聞に出てたよね?怪盗キッドを捕まえたとかなんとかで。見たよ、新聞。それと殺すか牢屋に入れるかは別だけど。」
そして私たちに向き直って言う。「とりあえず今回は僕たちの邪魔をしてないみたいだし、見逃してあげるよ。戦ってもいいけどね。僕たちも急いでるんだ。だから、あんまり邪魔はしないでよね?協力要請とかなら受け付けるから。じゃね!」
と言って、神威たちが去ろうとした時、総悟が叫んだ。
「天導衆もこっちに来てまさぁ!」
神威たちは一瞬動揺したそぶりを見せたが、すぐに去って行ってしまった。
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