7部分:第七章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
はどうかしら」
だがここで別の女の子が言うのだった。
「確かに由良君は朋子の気持ちを受け入れてくれたわ」
「ええ」
「ありのままをね」
彼女はまずこのことを話した。
「けれど。朋子がああいうことをしなかったらこけなかったわけじゃない」
「こけなかったっていうと」
「きっかけがなかったってこと?」
「結果論だけれどね」
この娘はとりあえずこう断りもする。
「あれよ。そうやってちらちらさせて動いていたからこけて」
「由良君の上に落ちて」
「パンツまで見せちゃって」
考えてみれば朋子にとってかなり恥ずかしい話である。
「それで告白になったけれど」
「それなのね」
「そうよ。それよ」
この娘はさらに話していく。
「それが結果として告白になったじゃない」
「一歩間違えればそれで何もかも終わりだったけれど」
「それでなのね」
「そうよ。それを考えればあれも意味があったのよ」
こう言うのである。
「告白につながったんだからね」
「成程、そうなのね」
「そういう考えもできるのね」
「私はこう思うわ」
ここまで話してこう述べるのだった。
「それでどうかしら」
「言われてみればね」
「確かにそうね」
皆もその意見一利あると思った。
「じゃああれかしら。そうした全ての要因が重なって」
「ハッピーエンドになった」
「そういうことかしら」
「そうじゃないかしらね」
こんな話をしながら二人の恋のはじまりまでを振り返る彼女達であった。何はともあれ朋子は目出度く潤と付き合うことができた、これは紛れもない事実であり否定できないものであった。
スカートちらり 完
2009・11・13
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ