4話 夢を絶つ者達
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後
ポロニアンモール裏路地
「俺ら、学校抜け出しちゃったけど、いいのかな?」
倫子がそう慶平に耳打ちした。
「別に今に始まった事じゃねぇし、元々誉めらるような人間じゃないしな」
相変わらず、慶平は無愛想にどこか一点を見つめながら答えた。
そして、少し場が静寂に包まれた後、結城がやってくる。
「いや〜、すいません!早退の言い訳???」
結城は慶平が少し不機嫌そうな顔になったのに気が付くと、声のトーンを徐々に落として、遂には黙ってしまった。
「お???おい慶平、なんでそんなピリピリしてんだ?もっと仲良く行こーぜ!」
倫子が場を和ませようと、明るい雰囲気で慶平に訴える。
「ケッ、行くぞ」
慶平は吐き捨てるかのようにそう言って、鏡の中に入って行った。
「へへ???悪いね、前はアイツあんな無愛想な奴じゃ無かったんだけどな???やっぱまだ鈴菜の????」
さっきまで明るく笑顔だった倫子の顔が俯き、どこか悲しそうな目になった。
「???倫子さん」
結城は突然の事に多少驚いたが、倫子の肩をポンと叩いて、鏡の中に入って行った。
倫子もそれを見て
「へへ、後輩に慰められちゃうとはね???!」
そういって鏡の中へと入って行った。
「おせぇ、何してやがった」
慶平が少し怒り気味に言う。
「いやぁ悪いね。大丈夫、問題ない」
倫子は頭に手を回し、何時もと変わらない屈託のない笑顔を見せた。
「んで、今日は何を教えてくれるんですか?」
「そうだな、時期的にも近いしな????お前最近、急に人が居なくなる“神隠し”の噂知ってるか?」
慶平が話始める。
「はぁ、まぁ多少は????家に居たのにも関わらず、忽然と姿を消す、って奴ですよね?」
結城は顎に手を当て考える素振りを見せながらそう言った。
「実はこのアナザーワールドにも人が住んでいてな、ここの住人は夜になるとシャドウが出てきて、家に閉じ込もっちまう。それはシャドウが怖いのと、もう一つ、シャドウとして暴れ巻くって居るのは元、ここの住人だからだ」
「???いまいち意味が????」
結城は慶平に言われた事の意味があまりに分からなかった。
「ここの住人は“3つ”の条件でシャドウになっちまうんだ。
まず一つ、時がが来ると???寿命が来ると、シャドウになる。二つ目、シャドウに攻撃を受け、死んでしまったとき。三つ目、人生に絶望してしまった時。この3つだ」
慶平は目を閉じ、集中して結城に説明した。
「そしてここは、人の夢の中らしいんだ。つまり、ここの住人はその人が見ている夢自信であり、この場所は、人類の夢の場所なんだ。」
「それと神隠しになんの関係が?」
結城が質問をする
「あぁ、住人達がシャドウにやられると、夢を見て
[8]前話 [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ