仮想世界
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をとった瞬間、突進が来て俺たちの間を突き抜けて来る。
突進の反動か動きが止まった瞬間は逃さなかった。
「ユウ今だ!」
「うん!」
最初にユウがマイルドピッグに斬り込み、簪でマイルドピッグの腹を切り裂き
マイルドピッグから赤いポリゴンが飛び散りHPを3分の1程削る。
ピギィ!と悲鳴を上げて動きが、鈍くなったマイルドピッグに
俺は止めとばかりに、剣に力を込め斬りおろした。
ズシャ!と鈍い音と共に、俺の手に剣を通じて確かな手応えが襲う。
俺の一撃で吹き飛んだマイルドピッグはみるみるHPを奪われ
パリーン!と派手な爆散音と共に消滅した。
すると俺の視界にジョブポイントの経験値の取得ポイントが表示された。
このゲーム【キズナ】はプレイヤーはLevel制では無く
ジョブの熟練度次第でステータスが大きく変わる為
一つのジョブを極める者、それぞれのジョブを均等に上げて
万能型としてプレイする者。プレイヤーの自由に極められるのも、このゲームの魅力だろう。
「ナイス連携だったね!」
「ああ!簪も馬鹿に出来ないな!」
「まだそれを言うか…」
ユウが少し拗ねた顔で、メニューのウィンドウを開くと、少々焦ったように話す。
「もう19時過ぎてる!親に夜ご飯には戻るように言われてたんだった!!」
ユウは俺にごめんと手を合わせると、さらに言葉を続ける。
「先にログアウトするね!また後からログインするよ!」
「俺も飯食べようかと思ってたから、俺もログアウトするよ」
「わかった!多分、次のログインは21時ぐらいかも!」
「俺もそのくらいかな?それじゃ後でな」
ユウがログアウトしたのを確認すると、俺もメニューを開き
ログアウトボタンを押した。
『セーブしています……。完了しました。ログアウトします』
最後にそうアナウンスが響き、俺の意識は仮想世界から離れた。
「ふう……」
俺は耳に付けていたイヤホン型端末【ブレインコントローラー】を
スマホから外すと、スマホのアプリを確認する。
「キズナ…か。スマホのアプリもここまで進化するなんてな」
このゲーム【キズナ】はスマホのアプリとして初めての仮想世界を生み出した。
このイヤホン型端末ブレインコントローラーと端末同士を接続させることで
ブレインコントローラーにより、脳内の感覚器官に刺激を与え
ゲーム内での、温度や風などを伝えているらしい。
ブレインコントローラーを接続している、スマホは
その仮想世界での体験…、経験などをブレインコントローラーと通して
スマホにデータを保存している。
「蓮司ー!ご飯よ〜!」
すると、俺の居る二階に一階から、母さんの声が響く。
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