仮想世界
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んだ理由は単純で防御に特化しているからだ。
装備出来る武器は、剣と槍。
そして戦いを重ねる度に加算されるジョブポイント…。
つまりは熟練度を上げることによって、上位ジョブにジョブチェンジが行える。
自分でも防御に特化していると言っているが、このジョブも火力がある為
前線でも戦いやすいだろう。
「ジョブも設定したし行こっか!次のエリア!」
そう話す遊のジョブは【エンハンサー】だ。
キャラネームは【ユウ】。
装備出来るのは、剣と短剣。
ジョブスキルや敵や味方の状態を操り、戦闘を有利に進めやすく出来る特殊なジョブだ。
「そうだな、次のエリアに転移するか」
お互いのジョブの確認とキャラネーム確認が終わった俺は
ジョブ設定時に配布された初期武器ノーマルソードを身に付けた。
「本当に初期武器!って感じだな。特に名前…」
「サクマ!この初期武器変だよ!?」
俺がユウに近ずくと、そこには簪を持ったユウの姿があった。
「なんで簪?」
「いや初期武器の短剣を装備したら簪だった…」
「くくくっ…!お前は必殺仕事人か!良く似合ってる!」
「それ馬鹿にしてるよね!」
『行き先を設定して下さい』
新しい行き先が増えているのを確認すると俺は呟く。
「風の街【シルフ】か…。妖精の名前が街の名前か。他の3つエリアも妖精の名前かもな」
「風の街かぁ!なんかワクワクするね!」
「珍しく気が合うな、俺も今ワクワクしてるんだ!」
「行こうサクマ!新しいエリアへ!」
「ああ!!」
俺はこの気持ちの高揚に身を任せ、その勢いのまま行き先確認を押した。
『転移まで3…2…1…転移を開始します』
俺たちの視界を奪った黄色い光が治まる頃、俺たちの髪を優しい風が吹き抜けた。
「気持ちいい風…。ここがシルフか」
「うん、緑も多くて気持ちがいいところだね」
俺たちを迎えたのは、優しい風と美しい緑だった。
そして至る所に他のプレイヤーの姿が見える。
「結構いるな。俺たちも行くか!」
俺たちは緑に覆われた平野を駆けていると、目の前に青い光が現れた。
そこから姿を現したのは、この仮想世界初めてのモンスター。
豚型のモンスター【マイルドピッグ】がホップした。
ターゲットを合わせると、Level1と表示される。
「へへっ!弱そうだけど…ユウ!初バトルと行きますか!!」
「OKサクマ!」
俺はノーマルソード、ユウは簪を構えると
モンスターのマイルドピッグもこちらに気付き、前脚を動かし突進の構えをとった。
「ユウ突進来る!」
「わかった!」
俺たちがマイルドピッグから距離
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