マブラヴ
1220話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る方へと向かって飛んでいく。
近づいて行くと、やっぱりでかい。
まぁ、反応炉だけでも大きいのに、そこに妙なBETAがひっついて、更に触手まであるんだから、当然か。
そのまま反応炉の方へと近づいていくと……1本の触手が素早く動き、俺の方へと向かってきたところでシャドウから放たれたビームガトリング砲により撃ち落とされ……否、消滅させられる。
それでも放たれたのが全開にしたビームガトリング砲の連続したビーム弾ではなく、1発だけだったのは、量産型WもきちんとBETAと一体化している反応炉の稀少さを理解している為だろう。
今の一撃が正真正銘最後の力を振り絞ったものだったのか、既に触手は地面へと落ちている。……落ちているって言うのか? こういう場合。まぁ、力が残っていないのは明白だった。
BETAそのものも既に死んでいるのか、ピクリとも動く様子はない。
「残念だったな。お前が何をしたかったのかは分からなかったが、俺達が火星に攻め込んできた時点で負けは決まってたんだよ」
言葉を理解出来るとも思えないが……いや、それ以前にもう死んでいるんだから意味はないと分かっているが、最後にそれだけを告げて反応炉の部分へと手を触れる。
「お前は俺達の研究材料として、BETAを調べる為の糧となる」
それだけを最後に告げ、空間倉庫へと格納する。
次の瞬間には、一瞬前までそこに反応炉があったとは信じられないように姿を消していた。
正直な気持ちを言わせて貰えば、俺自身の感情としてはBETAにそこまで憎しみを抱いてはいない。……マブラヴ世界の住人である崇継や恭子、あるいは夕呼や霞が聞けば怒るかもしれないが、それでも俺自身の正直な気持ちとしてはそうなのだ。
こうなった理由としては、やはりBETAが侵攻しているのがマブラヴ世界の住人だからというのが大きい。
つまり、BETAが幾らマブラヴ世界を蹂躙したとしても、シャドウミラーには何の悪影響もないのだ。
勿論、そこまで簡単に割り切れるものではない。
俺の知り合いがBETAに殺されれば腹が立つし、殆どのBETAが嫌悪感しか抱けない姿をしているのも事実だ。
だが……純粋に相手を憎むという意味では、BETAよりもホワイトスターに対して攻撃を仕掛けてきた門世界の帝国の方がより憎しみが湧き上がる。……まぁ、もう門世界には行けないし、そもそも俺達に対して喧嘩を売ってきた帝国そのものが消滅してしまっているんだが。
そう言えば、門世界の方も結局は座標を確認出来ていないんだよな。
Fate世界だけじゃなく、門世界の方も可能ならゲートを設置したいところだ。
ワイバーンを始めとしたモンスターや魔法、未知の金属といったものが多く存在しているのだから。
いや、今はそんな事よりも火星の息
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ