補習授業のヒーローズ
祐斗とレイヴェルによる現状把握×悲しみを乗り越える強い気持ち
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君の死と言うより消滅に関して、既にこのヒトにも届いていたようだ。僕達はあの一件で友である創造神黒鐵様兼赤龍帝の兵藤一誠を失った。僕達を先に脱出させたのは、フィールドが持たないと知って黒神と共にトレミーで脱出した。
直後に特殊な龍門=神門を開いて、彼を呼び寄せる事が出来た事に関しては嬉しかったが体が半透明となりアザゼル先生に一言告げて消滅してしまった。黒の駒を残して消えたけど、ヴァーリ達は他の黒神を率いてどこかに行ってしまった。
『こちらアザゼルだが、そちらで赤龍帝の魂がどうなったか知らんか?』
『一体何事です?まるで一誠さんが消滅してしまったような言い方ですが?』
『・・・・そのまさかさ、一ちゃんはまた消滅してしまったが今回はすぐに戻ってくると言っていた。宿主が死ねば、赤龍帝ドライグは次の所有者に行くはずだ』
『そうですか・・・・赤龍帝に関しては神器システムのデータベースを見ているのですが、現世の神滅具所有者特定が困難となっているので分かりません。ですが赤龍帝としては、未だ一誠さんとなっているので大丈夫かと』
グリゴリの神滅具観測機関も現在進行形で調査しているが、詳しい情報の期待は高まっていた。何せ赤龍帝は一誠君のままとなっているし、黒鐵様が消滅した事に関しても一部の者にしか伝えられていない。生きている事は確かだけど、どこにいるかまでは不明のままとなっている。
「レイヴェルさん達黒神は実に勇敢だと思いますが、部長に会う事は出来ましたか?」
ここにいる黒神は、一度は泣いたが今では泣かずにそれぞれのサポート役をやっている。アーシアさんにはイリナさんが付いていて、小猫ちゃんには黒歌さんが付いているからね。僕の問いにライザー・フェニックスは首を横に振る。
「無理だったな。部屋のドアを開けてくれなかったぜ、呼んでも反応なかった。・・・・ま、会える状況ではないだろう。友人、親友であった男が目の前で消滅したからな」
コトッと、何か置いた音が聞こえたのでそこを向くと小猫ちゃんだった。ティーカップを置いてフロアの隅にある椅子に座ったけど、隣には小猫ちゃんの姉の黒歌さんがいる。だけど表情は泣いていないし悲しんでいる訳でもないが、不安な表情をしているだけだった。猫又姉妹の仲を復活出来たのは、消滅した一誠君だからね。
「レイヴェルは何か分かり次第、私や他の眷属悪魔に情報をリークするのだ。黒神から連絡が入り次第、レイヴェルはフェニックス眷属ではなく黒神と一緒にいたまえ。一誠君なら心配いらずともすぐに戻ってくると信じるのだ」
フロアに更に増えたが、パソコンで情報収集をしていたレイヴェルさんと話していたヒトはルヴァル・フェニックスだったか。フェニックス家の長兄にして、次期当主をしていると一誠君から聞かされていた。
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