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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第45話:大人の付き合い
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面に顔が利く。
聞いた話では『プーサンは日雇い労働のプロ』との事らしく、グランバニア城下町内にある割の良いバイトは、彼に聞けば直ぐ判る。
“日雇い労働のプロ”って何だよ!?

そんなに有名な人なんだけど、誰に聞いても自宅や家族構成の事は窺えず、ある種の謎に包まれていたんだ。
バイト中でも、チョイチョイ女性をナンパしてるし、独り身だと思っていたら……
『え? 僕、結婚してるよ』と、告白。

トシー副隊長の『ふかし扱いてんなよ』とのツッコミに、『馬鹿野郎。僕の奥さんは超美人なんだぞ!』と自慢がてらの返答。
『じゃぁ会わせてみろよ!』と俺等からの総ツッコミがあり、今日の宴が催される事となった。

「いやぁ〜……夜分に申し訳ありませんねぇ奥さん」
「いえいえ。リュ……ゲフンゲフン。プーサンがお友達をお招きするなんて珍しいので、妻としては嬉しい事なんですよ」

プーサンの奥さんのルービスさん。
とても優しい雰囲気を醸し出しており、美人には違いないのだろうけど……
イマイチ判断が付かない。

と言うのも、旦那のプーサンと同じく、奥さんのルービスさんも瓶底みたいなレンズの眼鏡を着けており、素顔を伺う事が出来ないのだ。
初対面で自宅に押し掛けてる訳だし、“素顔見せて下さい”なんて言えない。

まぁ、料理も美味しいし……奥さんの素顔は追々でいいか。

サガールSIDE END



(グランバニア城下町)
ビアンカSIDE

リュカが身分を偽り日雇い労働者として知り合った4人。
イサーク・クンドーさん、トシー・ヒッカータさん、ソウゴ・オーキットさん、サガール・マウンザキさん……

何でも(いず)れカタクール候の元で仕官させる予定の方々とのこと。
カタクール候の屋敷では、彼等の他に20人くらい居るらしいが、この4人が最も仲の良くなった連中みたいだ。

そんな彼等の前に変装して姿を現したのには意味がある……ハズ。
元々リュカが自由に日雇い労働(アルバイト)をしてるのが羨ましかったのだが、そんな時に『プーサンの時に“奥さんが美人”って自慢したら“じゃぁ会わせろ”って言われちゃった』と困り顔で相談されました。

だから直ぐウルフ君に相談(命令)して城下に程良い民家を手配。
他の女が代役でプーサン(リュカ)の奥さんになるのが絶対にイヤだったので、私も変装を開始。
プーサン(リュカ)と同じ瓶底眼鏡に、年甲斐も無い三つ編みツインテール。

チークを多めに塗り、ソバカスを描いて田舎娘感を大演出。
ウルフ君は『そんな事しなくてもビアンカさんは田舎娘感バッチリですよ!』と言いやがった。
だから殴った。

プーサン(リュカ)は相当奥さん()の事を“美人”と言い触らしたらしく、連中も口に
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