code4 後始末
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たいです、マルチちゃんの搜索範囲内から完全にいなくなってるそうです...というより、匂いがぱったり途絶えているそうです」
雄大は瓦礫に腰をかけ、柴犬に視線を向けながら言った。
「やつらは亜空間のようなものを作り、その中へ消えた。十中八九『ゼロの世界』への入口だろう。何やらやつら、『ナンバーズ』には目的がどうとか言っていた」
「ここで話し合う前に、場所を変えよう。...二度も説明するのは面倒だからな」
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風雪喫茶店
ホールの大きなテーブルを囲むように六人の男女が座っている。
特殊武装異能警察異能犯罪対策科班長、世界で発見されている十人のSランク所持者の一人、弦巻吹河
異能警察官、最速を誇る異能者、速水風真
異能警察官、柴犬のマルチと意思疎通を可能とする少女、姫月琴葉
異能警察官、操血鬼、神鳴樹星雅
喫茶店のオーナーで成美の母であり、弟の雄大から「もっとも闘いたくない相手」と恐れられている、風雪成姫
福祉会社『Unusual talent』異能事件処理部長。 霊遥葵雄大
星雅と弦巻が指揮をとり、ざっくり説明が済んだ。
「警察署については私と成姫で多方片付いた...が、奴らについては何もわからなかったよ」
弦巻は肩を落とし、頭を抑える
「たっだいま~!!」
大きな声と共に扉を勢いよく開き、成美が帰ってきた。
成美はホールのメンバーを見るなり、「わぁ、すごいメンツだね」と感嘆の声をあげた。
星雅が成美に問う
「成美か、どこ行ってたんだ?」
「どこ行くかちゃんと言っといたよ?なぎ君寝てたけど」
「意味ねーじゃねーか...」
星雅が呆れながらも話を続ける
「で、どこ行ってたんだ?」
「もう一人の方追いかけてた」
「もう一人...?」
「そ、武槌君とやらを持ち帰ろうとしてたからさ、追い掛けたんだけど...逃がしちゃった!」
「でも安心してね、情報はきっちり収集したよ、なんか『ナンバーズ』だとかなんとか言ってた」
弦巻が難しい顔をして呟きを洩らす。
「ナンバーズ...か...」
その時、雄大の胸ポケットからレトロな音が鳴る。
雄大は胸ポケットに入った携帯を取り出し、連絡先を確認するや否や、席を立った。
「すみません、用事ができたので席を外します」
喫茶店からでようと扉に手をかけようとする。
「雄大!」
成姫に呼び止められ、振り返るとライターを投げ渡された。
雄大はライターをしっかり掴み「ありがとよ」と礼
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