Chapter T:to the beginning
第02話:進撃
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こった 私はあなたに問いを投げたい》
Darf's denn sein? Ich m?cht' sie fragen: warum zittert was in mir?
Sophie, und seh' nur dich und spur' nur dich
Sophie, und wei? von nichts als nur: dich hab' ich lieb
Sophie, Welken Sie
目の前に敵がいる。後ろには忠誠を誓う『黄金の獣』がいる。ならば、ベイの戦意が昂らない訳が無い。詠唱は厳かに、されど戦意は荒々しく。ただでさえ相性が良い聖遺物によって、ベイの『創造』は高純度で完成した。
『Briah――』
『Der Rosenkavalier Schwarzwald !』
ただでさえ太陽の光が届かぬダンジョンの中で、『薔薇の夜』が展開される。ラインハルト達すら巻き込みかねないところまで展開されたそれにルサルカなどは危ないと文句を言うが戦闘狂のベイには届かない。
良い気分なのだ。シュライバーと戦っている時とまではいかないが、久々にある程度の全力で蹂躙できるのだ。邪魔してくれるな。そんな気分だった。
そして、生命力を吸い取りベイの力とするこの夜の中では、ゴライアスとて例外なく力を吸われ続ける。巨大な魔石からドンドン魔力が枯渇していく。本能的に命の危機を感じたのだろう。ゴライアスも本能的に命の危機を感じ取ったのかベイに向かって突貫を開始する。
だが、ベイが放つ万本に至ろうかという程の数の茨の棘がゴライアスへ深々と突き刺さる。
「ハハハッッァ!」
只でさえ巨体で動きが遅いゴライアスは最早"的"だった。
ベイの動きに追いつけない。飛んでくる棘を避けられない。攻撃が当たらない。そして、時間が経つごとに魔石から魔力が絞り取られていく。回復していたゴライアスの皮膚も回復が遅く成り、やがては回復しなくなった。
「これで終いだァッ!!」
そして、最後にベイが巨大な杭を作りだし、ゴライアスの頭へ突き立てた。口から上が全て吹き飛び、地に伏したゴライアスは最早動かない。
満足げにゴライアスを一瞥したベイは、『創造』を解いてラインハルト達の方へ歩いて行く。勝敗はどんでん返しも何も無く、黒円卓の勝利だった。
「ご苦労だった。ベイ。よくやった。」
「はっ」
ラインハルトからの賛辞に殊勝に敬礼したベイは満足げ
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