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「中東の思い出。」
中東の思い出、
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[9] 最初

危うく足蹴にされそうに、

…その時、



彼方から砂埃が近付いて、
そして一台のジープが、

タイヤは
パンクしているらしい、
運転していた美女が
飛び出て来た、

目の覚める様な美人だ。


「助けて下さい!!
使用人に裏切られました、
追われています!
金品はおろか、
私の身体まで
犯されそうです!!」

綺麗な英語で
その美女は多分、
そう言ったのだと思う。

…ボケっとしていたが
下半身裸のままで
居る訳にもいかず、
するっと
ズボンとパンツを
同時に引き上げ、
(実は俺は
この早業が得意だ、)
彼女を
駱駝の群の中に隠し、
自動小銃を構える、

すると、



もう一台の
ジープが近づく。

射程距離に入り、
相手の顔が確認出来た時、

俺は生まれて初めて
引き金を引いた。


ジープは反転し、
砂埃を残して立ち去った。なるべく早く出発する
必要も感じたが、
もう少しで街だ。



「どうもありがとう
ございました…。
貴方は日本人?」

「え?日本語、
話せるんですか?」

「少しね、笑
母は日本人ですから。
ね、なんでさっき、あの…
裸って云うか、、、、」

「え…?」

「まあ、いいわ、笑
ね、貴方、かっこいいわね?
ステキ。タイプだわ、
ね、何かお礼させて…、
私に出来る事なら
何でもいいのよ?
何でも、どんな事でも…。」

…潤んだ瞳で
はにかみながら、
彼女はそう言った、
確かにそう言ったのだ!!

「ほんとに?本当に
何でもしてくれる…?」

き、聞く声が上擦る、、

「ええ、何でも!!/////」


マジかー!!!!!!
俺は喜んで、こう叫んだ!!



「じゃあ!
この駱駝、押さえててー!」






…人から聞いた話だ。








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