暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
そして誰かがいなくなる
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少年は、もう喋らない。
恐らく、これが
最
(
・
)
後
(
・
)
の
(
・
)
人
(
・
)
語
(
・
)
を
(
・
)
話
(
・
)
す
(
・
)
機
(
・
)
会
(
・
)
だろう。
だがそれでも、言葉は出さない。
もはや言うことなどないとでも言う風に。
口を堅く閉ざす少年の決意に圧されたように、がしゃり、と激しい音を立てて視界が薄暗いグレーのフィルターに覆われた。
いつの間にか少年の頭部には、全体をすっぽりと覆うサイズのフルフェイスメットが嵌まっていた。視界を変化させたのは、その頭頂部から顔面全体をカバーする巨大なバイザーが下りたためらしい。
「…………ル」
もう心は揺れ動かない。
ただただ、無限に近い虚無それ自体が何らかの媒質となり、
世界
(
システム
)
そのものに干渉、変質、変容させていく感覚。
それに身を委ねながら、初代と言われた少年は静かに目を瞑った。
「グ……、ル、ォァアアアアアアアアアアアアアアアア――――ッッ!!!」
迸った声は、もはや人のものではなかった。
餓え、猛る、一匹の獣の咆哮だった。
初代《災禍の鎧》は、高らかに凱旋した。
かくて《世界》は崩壊する。
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