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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二百八十話 ハイネセン占領
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港に着陸した。そうしたら帝国軍の兵士達が突然叫び始めた。“帝国万歳”、“皇帝フリードリヒ万歳”、“司令長官万歳”。凄かったよ。
マスコミは遠くからの撮影しか許されなかったから良く分からなかったけどヴァレンシュタイン元帥がロキから降りようとして皆に手を振ったらさらに歓声大きくなった。TVで見ていても圧倒された。元帥は帝国軍の兵士達から凄く信頼されているんだと思った。まあ同盟を降伏させたんだから当然かな。悔しいけど恰好良かった。
帝国軍に占領されて三日が経ったけど彼らは規律が厳しいみたいだ、今の所帝国軍の兵士が街に出て同盟市民に乱暴するとか略奪するとかそういう騒ぎは起きていない。帝国の領土になっても酷い事にはならないんじゃないかって意見が大きくなっている。それにメルカッツ副司令長官は同盟政府に降伏を勧告する時に敗戦の罪を問うような事はしないって言ったらしい。その事も皆を安心させている。
諦めも有ると思う。帝国軍は強いしとても敵わない。イゼルローン要塞もアルテミスの首飾りも全然役に立たなかった。宇宙艦隊も良いところ無く負けた。主戦派って言われた人達も気落ちしている。僕もがっかりだ、こんなにも同盟軍と帝国軍に差が有ったなんて……。まるで大人と子供が喧嘩したみたいだ。
今日、トリューニヒト議長がヴァレンシュタイン元帥と会談した。会談はヴァレンシュタイン元帥が望んだようだ。講和交渉の前に相手を良く知っておこうって事らしい。会談後トリューニヒト議長はマスコミに“同盟市民の生命の安全と財産の保全のために全力を尽くす”って言っていたけどどうなるのかな? 講和交渉は明日から始まるらしいけど頑張って欲しいよ。
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