マブラヴ
1219話
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そういう意味で、コーネリアは決断力に優れた指揮官と言える。
ちなみに俺も決断力には自信があるが、基本的に決断する時は念動力に従って……というか、勘に従ってってのが多いから、理屈を重視する相手とは相性が悪いんだよな。
『私もそのうちそっちに行けると思うが、援軍は必要か?』
「この反応炉を倒してもいいって言うのなら、別にいらないな」
『そうか、ではゆっくりとそちらに向かうとしよう。マーズゼロ……地球圏最大のハイヴのメインホールで会うのを楽しみにしている』
そう告げ、通信が切れる。
ここまで期待されては、俺としても張り切らない訳にはいかない。
出来るだけ原型を残して反応炉を破壊して欲しいって事だったから、この触手に関しても可能な限り残しておいた方がいいだろう。
こちらに向かってあらゆる方向から攻撃を仕掛けてくる触手の攻撃をニーズヘッグ特有の素早い動きで回避しながら口を開く。
「アダマンハルパー、展開」
ニーズヘッグの右手に現れた大鎌。
それを握りながら、触手を回避する横と上下の動きから一気に前進する。
反応炉にしても、いきなりのこちらの動きに混乱したのか一瞬戸惑い……だがそれはニーズヘッグと敵対する身としては致命的なものだった。
ツインドライブとエナジーウィングによる急速な加速。
瞬時に近づいてきた反応炉に向かい……アダマンハルパーを振るう。
斬っ、という感触が機体を通して伝わってくる。
そうして台座と丸い反応炉と思しき存在は綺麗に切断され……地面へと落ちる。
こうして、マーズゼロの反応炉は破壊されて動きを止めた。
火星の息吹作戦……フェイズを幾つか飛ばしはしたが、それでも最終的にマーズゼロの攻略が完了したのだ。
「地球圏最大のフェイズ9のハイヴの反応炉なんだから、何らかの意思疎通くらい出来てもいいと思うんだけどな」
地面に崩れ落ちたそれを見ながら、シャドウミラー用の通信ではなくオープンチャンネルでの通信を開く。
「こちら、アクセル・アルマー。火星の息吹作戦の中でも最大の目的だったマーズゼロの反応炉を破壊した。繰り返す、マーズゼロの反応炉を破壊した」
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