マブラヴ
1219話
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。こうまで明確に敵対してくる反応炉ってのはちょっと想像出来なかった。
しょうがないので、ニヴルヘイムのマリューへと通信を繋ぐ。
『どうしたの? 門級は突破した?』
「ああ、突破した。で、その先に進んでみたら、恐らくメインホールと思しき場所に到着したんだけど……」
『言葉を濁しているって事は、何かあったのね?』
最後まで言わずともこっちの言いたい事を理解してくれる辺り、俺と長く濃い付き合いがあるだけはある。
ちなみにマリューとの通信では映像は見ていない。
さすがに無数の触手がニーズヘッグへと向かってきているのに、それを全部回避しながらマリューとの会話に専念するという真似は難しい。
まぁ、最悪バリアがあるので回避する必要は必ずしもないんだが。
それでもわざわざ触手の攻撃に当たりたくはない。
「これを見てくれ」
ニーズヘッグの映像モニタを、ニヴルヘイムの方へと流す。
すると、当然そこで見られるのはニーズヘッグへとその触手を叩きつけよう、あるいは先端の鋭利に尖っている部分で斬り裂こうとしている無数の触手の姿。
『ちょっと、何これ?』
「反応炉と思しき存在だ。見えるか? あの目玉っぽいのが何個も付いてる奴が。あれが多分この触手を操っていると思うんだが……どうしたらいいと思う?」
『そう言われてもね、さすがにこれを私の方で判断は出来ないわ。ちょっと待って。コーネリアに連絡を取るから』
その言葉の数秒後、ニーズヘッグの映像モニタにはコーネリアの姿が映し出される。
『アクセル、メインホールに到着したらしいな』
「ああ。おかげで触手の攻撃を受けまくっているけどな。それで、この触手……というか、反応炉はどうする? 攻撃してもいいのか?」
『ふむ、出来れば反応炉が動いたまま何とか入手したいところだが……それは難しいか?』
「触手を全部切断してもいいのなら、試して見る価値はあると思う。けど、ここまで敵意を剥き出しにしている反応炉だし、迂闊に入手しても自爆とかしそうじゃないか?」
BETAに自爆とかする知識があるかどうかは分からないが、それでも似たような真似をしてくるような気はする。
『ふむ、なるほど。……分かった。ならアクセルの安全が第一だ。反応炉は破壊しても構わない。ただし、出来れば原型が残っている状況にしておいてくれ。これまでと違う反応炉だけに、技術班も調べたいだろう』
「了解した」
相変わらずコーネリアは判断するのが早い。
重要な事でも、あっさりと判断する辺りはさすがと言えるだろう。
普通の指揮官だったりしたら、今までと違う反応炉と聞けば、何とかそれを確保しようとしてグダグダしていてもおかしくはない。
別にそれが駄目だという訳ではなく、寧ろそれが普通なのだ
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