マブラヴ
1219話
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に反応炉とは違うな」
丸い何か――恐らくこれが反応炉だろう――から生えているその存在を見ながら呟く。
肉の棍棒とでも表現すべき姿に、目に見えなくもないような黒い球体が複数存在している。
それでいて、バラバラではなく規則的にその球体が肉の棍棒に並んでいる辺り、何らかの知性のようなものを感じる事も出来なくはない。
更に、肉の棍棒の周囲には無数の触手が存在している。
触手の先端は鋭利に尖っており、その触手が武器であるという事を示している……つまり、この肉の棍棒はこちらに対して敵意がある可能性が非常に高い。
反応炉そのものがBETAと化している? ……待て、するとつまり地球にあるハイヴでも反応炉って実はBETAだったりするのか?
それともここが火星であったり、フェイズ9のハイヴであったりする影響で、地球にあるハイヴの反応炉は違う?
これ、実は結構大きい情報なような気がするな。
この映像データは夕呼辺りが狂喜乱舞するだろう。
肉の棍棒とその周囲を揺れ動く触手を眺めながら考えていると、不意に事態が変化した。
揺れ動いていた触手のうちの何本かが、真っ直ぐこっちへと向かってきたのだ。
触手の先端が鋭利に尖っている以上、こっちと握手しようと思って触手を伸ばした……何て事はまずないだろう。
Eフィールドがある以上、このまま触手の攻撃を受けてもいいんだが。いや、わざわざそんな真似をする必要もないか。
咄嗟にそう判断し、こちらに向かってくる触手に対して頭部のビームバルカンを発射する。
こちらにとっては最低限の威力しかない武器だったが、それでも無数に発射されるビーム弾は容易く俺の方へと向かってくる触手を砕く。
ふと気になってシャドウの方へと視線を向けると、そこではいつでも俺の指示があればあの反応炉っぽい奴の正体? でもある肉の棍棒に対して攻撃可能な状態となっている。
シャドウの方に触手の攻撃がいかないのは……多分、BETAが攻撃する優先順位は俺の方が上って事なんだろう。
この辺は特に驚くに値しない。
そもそも、BETAと戦っている時には決まってニーズヘッグかニヴルヘイムが集中攻撃を受けるのだから。
BETAの攻撃性を誘発する、高度な技術をこれでもかと使っている以上、その辺は最初から織り込み済みでもある。
触手の攻撃を回避しながら、どうしたものかを考える。
幸いここに続く通路は先程俺が入って来た門級の物しかない。
そこでムウを始めとした奴等が攻撃を防いでくれている以上、こっちの援軍が来る事はあっても、BETA側の援軍が来る事はない。
まぁ、ここがメインホールである以上、もしかしたら何らかの手段でBETAを作り出す事が可能だったりはするかもしれないけど。
にしても、本当にどうしたものか
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