マブラヴ
1219話
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貴重なBETAの情報が壊されたりしたらちょっと堪ったものじゃないしな。
『了解しました。アクセル代表の命令がない限り、防御に徹します』
量産型Wもしっかりと俺の言葉に頷き……そうしてニーズヘッグとシャドウはその広い場所へと出る。
「これは……」
その光景は、俺にとっても意外性が強かった。
映像モニタに映し出されているのは、何らかの台座のように見えるものと、その台座に置かれている丸い何か。
勿論その大きさはかなりでかく、少なくてもニーズヘッグやシャドウよりも巨大なのは確実だ。
まるで何らかの装置……という風に見えたのは、決して俺の気のせいってだけじゃないだろう。
だが……逆に言えば、ここにあるのはこれだけであり、他に何かがある訳では……
「いや、違うな」
視線が向けられたのは、上の方向。
そこに遙か上まで天井がない。
つまり……ここはモニュメントの真下であり、ホールではなくメインホール。
という事は、あの台座が反応炉?
俺も地球のハイヴを何度か攻略して、実際に反応炉を見た回数も多い。
それこそマブラヴ世界の中では俺以上に動いている反応炉を見た者はいないと思える程に反応炉を見てきた。
だが俺が見てきた反応炉と、今俺の視線の先にある台座のようなものは明らかに違う。
これは、どういう違いだ?
勿論ここは火星で地球とは違う。
その差だと言われればそれまでだし、もしくは一定以上にフェイズが進めばこういう風になるのか。
目の前にある、恐らく反応炉……と思われる代物を見ながら迷う。
ニーズヘッグの映像モニタに映し出されている映像は、当然のようにコンピュータの中に記録されている。
つまり、この映像に関しては後日レモンやマリュー、マブラヴ世界の夕呼とかに見て貰う事が出来る訳で……科学者としての疑問とかそういうのは、そっちに任せてしまってもいいだろう。
出来ればこの反応炉と思われる存在を起動したまま手に入れる事が出来ればいいんだが……
それはそれで難しいんだよな。
反応炉を稼働したまま確保するというのは、今までにも幾度となく挑戦してみはしたのだが、結局無理だった。
その経験に沿うのであれば、この反応炉も確保するのは……
そう考えた瞬間、まるでそれが合図であったかのようなタイミングで台座の上にある丸い何かが……正確にはいつの間にかその丸い何かの上に現れていた存在が動き出す。
「退け」
量産型Wへと命令を下し、俺も又後方へとニーズヘッグを下げる。
シャドウがニーズヘッグの横へと到着するのと、玉座の上にある丸い何かの上に現れた存在が弾ける――正確には違うのだろうが、まさしくあれは弾けると表現した方がいいと思う――のは同時だった。
「明らか
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