序
ep.002 『GROWと青い正義』
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いよぉ〜。」
「なら後日、もらい受けよう。」
話変わり、本題。
「で、あいつ等は襲ってこないんだな?」
夢絶が吹き飛ばした扉の方を横目に言う。
「うん。 彼らは武器を要求するとともに、戦術まで聞いてきたからねぇ〜。」
『GROW』
学園都市のほとんどの情報を握っている暗部。その情報源は、学園都市の『都市伝説サイト』などであるが、その情報が真実かどうかを調べるために50人程度の本業者がいる。
また、サイトの利用者まで合計すると、構成人数は学園都市の過半数であるともいわれている。
「そう言えばカナ☆リン。」
少し声のトーンが変わり、真剣さがうかがえる。
「青い正義たちの目的って知ってるぅ〜?」
青い正義。無能力者の人間たちが高位能力者を恨んだ結果出来た組織。元々はサークルのようなものだったが、勢力が拡大し過激になっていき、現状に至る。
「そんなもん知るか! ただの不良集団だろうがっ!」
叱りつける様な感じだ。
「まあ、私も目的を話さない集団に武器を売る訳がないよねぇ〜。」
そして彼女が転移門を作り、
「彼らの目的は、私達。 全高位能力者の殺害。」
夢絶は「なんだそんな事か。」と言いたげな顔をしている。
「なんだよ、んな事かよ。」
と言うより、言った。
「まあ、これがない時ならば、私もそう言えたんだろうねぇ〜。」
転移門から彼女が取り出したのは、藍色のフレームに、玉虫色の様な光沢をした大口径の狙撃銃が出てきた。
「おい。 なんだよ、これはっ!?」
「なにって、『JAIM鉱石』を主な原料として作られた、アンチマテリアルライフルだよ。」
おかしい。
「おい。人間にしか意味のない銃をどうして対物ライフルまでの威力にする必要がある?」
回答。
「たしかに、人間にしか効果が発揮されない。しかも、この学園都市の能力者だけがこの銃による攻撃が大きいだろうね。」
「でもね」
と続ける。
「でも、あまりに大きくなった集団をまとめるには、大きな目標が必要だったの。」
「あいつ等か?」
夢絶の問いかけ。
「いや、私たち『GROW』に。」
なんとなくその気持ちや、意見は理解できた。それ故に、反論できなかった。
今ふと思い湧いてきた、疑問。
「ところでだが、その銃はどこから持ってきた?」
「あぁ、さすがにここから地下の目的区までは遠くて、扉の向こうの人のを一つ拝借させてもらった。
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