第四話
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小室でも問題なく撃てる。それに、遠隔操作で撃てるから射撃手が反動であさっての方向に弾丸がいく心配もあまりないので、小室でも問題なく<奴ら>に当てる事が出来る。
「だけどあまりむやみに撃つなよ。M2は確かに威力はすごいが、他の銃と比べて音も半端なくでかい。今は橋に<奴ら>が集中しているが、こっちに向かってくる可能性もあるからな」
「わかってます」
「よし。俺が合図したら撃ってくれ。」
そう言って俺は外に出た。
新たに仲間になった小さい女の子である希里ありすと、父親である希里タカトさんも入れて俺達は進む。
ーーー。
俺達が外で護衛をしながら進む速度は限りなく遅くなった。それは無理もない。LMVに人数的に無理があり、しかも出来る限りの武器と弾薬に食料を詰め込んだ状況であるため、護衛と称して三人ほど外に出ているので外にいる俺達三人にLMVも速度を合わせて走っているのだ。
「こんなに遅く走らせるの、自動車教習所の第一段階の時いらいよ」
鞠川先生はそう呟く。
まあ、今は先生もLMVのアクセルを踏んでいない。ハンドルも力をいれていなくて真っ直ぐに進む様に固定しているだけだ。LMVはオートマであるためリープ現象で進んでいるに過ぎない。そのためLMVの速度も10キロも出ていない。
ん。何かバイクの排気音が聞こえる。しかも拳銃をアホみたいにぶっ放している音もな。俺は嫌な予感がして双眼鏡を使って前方を見た。
俺達の前方にいるのは明らかにトチが狂った表情をした男性。二人乗りで8台程の編成でこっちに向かってくる。しかも所持しているバットやナイフに、警察から奪ったと思われるS&WのM37エアーウェイトに、上下二連式散弾銃だ。
散弾銃も日本では猟銃として扱われるため、日本でも手に入れる事は出来るし、一般人が所持しても疑問には思わない。しかし、あの男たちがアホみたいに狂ってるのは誰の目から見ても明らかだ。
「武装したバイクの二人乗りした奴らが8台ほど突っ込んでくるぜ。しかも連中。明らかに表情がやばい」
「先制攻撃でもしますか?」
平野は、そう聞いてくる。このまま進めば鉢合わせは目に見えてる。こんな世界になったんだ。自分の欲望を満たそうと今まで抑えた欲望が噴出した輩も出てくる事は想像に難しくない。そんな連中が俺達に友好的に接してくれるとも思えないし、俺達のグループは絶対に戦闘する条件が揃いすぎている。
先ずは自他共に認める様々なタイプの美女に、足となり武器ともなる軍用車。これ程の条件がそろってあのトチが狂ってる連中が襲わないはずがない。
「小室。いつでもM2を撃てる準備をしておけ」
「い、生きてる人間に撃つんですか!?」
これに小室も戸惑いが隠せない。つい最
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