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いところである。
故の、どうしてそうも上機嫌なのか、という確認だ。
問われた飛龍は、箸を止めてゆっくりと嚥下した。それから目を閉じ口を開こうとして――提督の言葉と無邪気な相を脳内で鮮明に描き、首を横に振った。
妹分を誉められた。自分も誉められた。普段では見れない提督を見れた。
言葉にすればたったそれだけの事だ。その、たったそれだけ、で飛龍の心は幸せで一杯だ。それを簡単に人にさらせるほど、彼女の乙女心は安くも軽くもないのだ。
「ううん、何もありませんよ?」
笑み一色に染まった相で零れた飛龍の言葉を、信じる者などこの場には居なかった。
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