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執務室の新人提督
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その、あれで?」

 片桐中尉がここに呼んだのか、と目で問う提督に、二人は同時に頷いた。
 それを見て、提督は俯いて乱暴に頭をかいた。
 
 
 
 

 
 
「さて……今頃"先輩"と、何を話しているもんかねぇ」
「……? あの、どうかされましたか?」
「あぁいえ、なんでもありませんよ。いや、これは本当に美味しいですなぁ」
「ありがとうございます」

 片桐は伊良湖が作った甘味を口に運びながら、一人にやりと笑った。
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