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本当によく食べると、はっちゃんも思うのねぇ」
「うむ、そうだろうそうだろう、お前もそう思うだ――」
三人が、一斉に背後に振り返った。しかし、そこにはやはり誰もいない。残り香すらありはしない。そこはただの空間だ。
誰かいたと言う気配すらなく、長門と大和は黙って龍驤を見た。二人の視線を受けた龍驤は、ただ黙って首を横に振るだけだ。
「あかん……さっぱりや」
「ふむ……流石だな」
龍驤と長門は互いに腕を組み頷き始めた。
「しかし、何の用事だろうな?」
「そらぁ、鎮守府の警邏みたいなもんちゃう? 今はもう暇してるって聞いた事あるし」
「ふむ……確かに今の資源は十分であるし、彼女達も本来の仕事に戻っているというわけか……」
何事かの話題で言葉を交わし始めた二人の隣で、大和は小さく零した。
「あれが、提督の潜水艦隊……隠密部隊、ですか」
大和は勝手に棒倒しを始めた谷風に妙高直伝ギロチンチョップを放つ初風を見つめながら、頬を伝う汗を手の甲で拭った。どこかで、ハラショーという声が響いた。
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