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地下室は実在するのだからあまり皐月にとって良い方向には向かってくれなかった。安息は尊く遠いのである。
「あぁもう……この鎮守府の艦娘は、本当に変な奴ばっかりじゃないか……僕が司令官をしっかり守らないと……」
そう決心して呟く皐月は、じっと檻の中の提督をみつめていたが、何事か思いついたのか突如声を上げて霞の肩を掴んだ。
「霞!」
「なによ」
瞳をキラキラとさせたまま、胡乱げに自身を見る霞の肩を揺さぶって皐月は続けた。
「僕も檻に入って提督にあーんってすれば良いんだ!」
「あんたも大概変な奴よ?」
冷たく返す霞の背後で、それだ! と小さく叫ぶ艦娘達が居た。
本当にこの鎮守府は駄目だった。
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