第二百九十七話
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第二百九十七話 先生と相談
梨花は今田先生に自分の魔法について相談することにした、言うまでもなくピエールとシャルロットのアドバイスを受けてだ。
そしてだ、塾で先生に相談をしたのだ。
「先生、いいでしょうか」
「どうしたの?」
「実は魔法のことで悩んでいまして」
こう言ってだ、それからだった。
梨花は先生に今の悩みを打ち明けた、そうして聞くのだった。
「どうでしょうか」
「そうね、地割れの魔法はね」
先生はすぐにだ、梨花に答えた。
「小学生の娘が使うにはね」
「早いですか」
「先生はそう思うわ」
こう梨花に言うのだった。
「あの魔法は難しいでしょ」
「何度もやってみました」
魔法を使おうとだ、梨花は先生の目を見つつ言う。
「使ってみようと」
「そうしてもだったでしょ」
「はい、それでもでした」
「どんな感じだったかしら」
「十回やって割れるかどうかでした」
梨花は魔法の具合を正直に話した。
「それで一瞬で終わったり元に戻す魔法はもっと使えなかったりして」
「地割れの魔法は地震の魔法につながるの」
「地震ですか」
「そう、地震の魔法は地の魔法の中でも最大のものでね」
つまり最高ランクにあるというのだ、地即ち土の魔法でもだ。
「その下準備の段階の魔法だから」
「使うにはですか」
「結構以上の魔力が必要で」
それでというのだ。
「小学生ではね」
「まだそれだけの魔力は備わっていないですか」
「確かに梨花ちゃんも他の娘達も努力していてね」
クラウンの七人のメンバー全員がというのだ。
「かなりの魔力があるけれど」
「それでもですか」
「そこまでの魔力は備わっていないわ」
地割れの魔法が使えるだけはというのだ。
「まだまだね、だからね」
「地割れの魔法はですね」
「早いわ」
「大体何歳位で使う魔法でしょうか」
「そうね、結構以上に高位な魔法だから」
地震につながる故にとだ、先生は梨花に真面目に答えた。
「大学生位ね」
「かなり先ですね」
「梨花ちゃん達にとってはね、けれどそれまでにね」
大学生になるまでにというのだ。
「魔力を備えるのよ」
「わかりました」
梨花は先生の言葉に頷いた、そうして決めたのだった。
第二百九十七話 完
2015・12・12
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